⚠️ATTENTION⚠️
ろふまおBL
四神パロディ
玄武愛され(甲斐田晴愛され)
꙳⸌𖤐⸍꙳━━━━━━━━━━━━━━━꙳⸌𖤐⸍꙳
✩⡱白虎と白猫
「白虎様〜、その子、どうしたんです〜?」
側仕えである滄(ソウ)が指さしたのは、1匹の白い猫だった。
「えぇと…、実はですね、、」
時は数時間前、朝餉を食べていた時のことである。
みゃう、と後ろから声がしたかと思えば、あっという間に机の上に駆け登り、皿の上の魚にかぶりついてしまった。
仕方なく首根っこを掴んで捕まえてみたものの、妙に懐かれてしまった。
そして今、膝の上で可愛らしい寝息を立てながら寝ているのである。
「ん〜、白虎様が白猫に懐かれるなんてびっくりだなぁ…、ゴリラ力に逃げるかと思ってたんですけどね〜」
「貴方ねぇ…、、まぁ、このままという訳にもいきませんし、猫のための部屋をひとつあてがってくれませんか、滄?」
御意、と返事をしすぐさま手配しに行った。
この男、食えないが仕事はできるのでどうにも扱いずらい。
「んー、アナタ、オスですよね?それにしては大人しいなぁ」
この宮にも猫は沢山住み着いているが、激しい性格の個体が多い印象である。
「白猫というのもまた珍しい、というかアナタ、綺麗な毛並みだな」
猫というものにはたくさん話しかけたくなる性格なのだろうか、気づけば日は暮れ、就寝時間になっていた。
꙳⸌𖤐⸍꙳
「びゃ、っこ、さま、、、あなた、、?!」
息が切れた様子の滄が走り込んできた。
「滄?何か手違いでも?」
「違いますよ、、!!!!?あなた、
どんだけ猫に部屋与えてんですか!!??」
あー…、、。
「猫2匹につき宮の部屋をひとつ!正気の沙汰じゃあありませんよ!?」
「えーっと、滄、これには訳が「とにかく!その白猫を入れるためにひと部屋につき5匹にしておきましたから!喧嘩しないように仕切りも付けておきましたから!ついでにご飯もそれぞれあげてきましたから!お休みなさいませ!!」」
一気にまくし立てて行ってしまった。
ひと部屋2匹は流石にダメでしたかぁ…、。
「とにかく、アナタの部屋は見つかりましたから。明日、滄に御礼をしに行きましょうね」
みゃう、と鳴いたので、にこりと笑いかけて寝台に横になる。
すると下に、ほの暖かいものがぴとりとくっついてきた。
「案外アナタも、人肌が恋しいんですねぇ…」
白い虎と、猫。
通ずるものは、何かしらあったのだろう。
こうして、美しい2匹の獣は、眠りについたのである。
西方に、美しい雪が降りそそいだ。
全ての生き物に、心の癒しを与えるように。
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