⚠️ATTENTION⚠️
ろふまおBL
四神パロディ
玄武愛され(甲斐田晴愛され)
長かった四神それぞれのプロローグもこれが最後となります!次話から本格的に物語がスタートします、是非お楽しみください( ´›ω‹`)🫶
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✩⡱玄武と小包
「ねぇ、誰か置き忘れてない?」
廊下にぽつんと置かれた、片手に収まるほどの小包。
なんとも不思議な妖気を漂わせているので、近づくにも近づけない。
会議室から出ていく文官たちに聞いて回るが、誰もが口を揃えて違うと言った。
「んぅ…困ったな、放置してもし危険だったらアレだし」
害がないならまだしも、触れることもままならないモノをそこら辺に放っておく訳にもいかない。
「ハヤト……、呼ぶかぁ」
困ったときの白虎、手軽に呼んではいるが一応あれでも神である、いつ天罰が下ってもおかしくはない。
耳飾りに3度触れ、白虎に目的と来て欲しい理由、対価を言伝た。
「あー、でも。ハヤト、もう寝てるかな、早寝だし。一応刀也と湊にも送っておこ」
こういうのは、数打ちゃ当たるものである。
そして、当たりすぎるものでもある。
꙳⸌𖤐⸍꙳
「「「で…、、、」」」
「はぃ…、」
「「「なんで他のふたりもいるんだ」」」
「いやあの、数打ちゃ当たる…」
「あーあ、これだから玄武サマは。神使いが荒いねぇ???」
「ホントやねぇ〜、3人も呼び出しておいて」
「こんな小さい包みを対処しろと」
ごもっともである、、が。
「だって怖いじゃん!微妙に妖気漂わせてるし!杜撰な魔法陣だったのか知らないけど魔力の回路ぐっちゃぐちゃだし!……とにかく怖かったの!!」
何と苦しい言い訳なのだろう。
事実でもあるけれど。
「じゃあ、開けてみましょうか」
え?
直後、ビリビリに破かれた紙の中から、中身の黒い箱が姿を現した。
「えええちょっと待ってちょいまち、魔力出しずらくなるはずなのにそんなに潔く…、??」
「まぁ、私は物理ですので。いざとなったら寿命縮めてでも出しますよ」
「にゃは、やっぱりゴリr……ゴリッゴリのパワーやね、ハヤトは」
「ねぇ、この箱の中身、指輪じゃない?」
言われてみれば、。
金属と石のようなものが合わさっているところまではわかるが…。
「晴の部下で近々結婚するって人聞いてないの?」
結婚…、んー…、、、。
あ、婚約する人ならいたかも」
「「「いつ?」」」
「確か…今日?」
「「「さっさと届けていらっしゃい!!!!!」」」
かくして玄武は神たちに送り出され、ついでに間の悪いところに居合わせてしまい、婚約という晴れ舞台で挨拶を務めることになったのである。
そして玄武が婚約式に来たという噂はあっという間に広がり、永遠の愛を誓った夫婦にとっての守り神と言われる存在にまでなってしまった。
後の玄武はこう語る。
「時代によって、豊作神とか、鉱物神とか。
色々信仰の形は変わっていったけどさ…、愛の守り神って、一番嬉しいな」
北方にて、恋人たちは美しい神を信仰した。
愛を実らせるその神が笑った日には、恋人たちの幸せがまたひとつ、増えたそうだ。
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