テラーノベル
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これはある夏の1人の少女の
〖有り得ることのない〗物語
何も変わらない朝
キッチンからは微かに朝ごはんの香りがする
〚明澄香〛〜!朝よ〜!
あすかと呼ばれる1人の少女は布団から顔を出すそして、階段を駆け下りていく
明澄香:おっはよ〜!!お母さんっ!
めっちゃお腹空いた〜!
今年から中学2年生の明澄香の 元気な声がリビングを 賑やかにする
青空の広がる何も変わらない日常
机の上にはトーストとスクランブルエッグ、暖かい食事が並んでいる
明澄香:行ってきます!
肩には〚エレキギター〛をかけて玄関を飛び出す
学校が終わり放課後、明澄香はいつも通りの場所〚部室〛に向かう
扉には〚軽音部〛と掲げられた看板
中からは人の気配さえ感じられない
────はずだった
⋆*¨*•.¸¸♬⋆*¨*•.¸¸♪⋆*¨*•.¸¸♬⋆*¨*•.¸¸♪
聞き覚えのあるメロディ
???:LaLa〜……La〜♪♪
聞き覚えのある透き通った声
明澄香と同じ学校のセーラー服を着た少女が
ピアノを弾いている、軽やかで何処と無く懐かしくなるメロディを響かせている
明澄香:………………波澄……?
ピアノを引いていた少女は演奏をやめて
振り返った
波澄:やっほ〜!明澄香!
明澄香の目には一粒の雫が落ちていた
中学三年生の半ば
波澄:⋆*¨*•.¸¸♬⋆*¨*•.¸¸♪⋆*¨*•.¸¸♬⋆*¨*•.¸¸♪
音楽室から聞こえてくるひとつの音色
爽やかで聴きごたえのあるものだった
先生も周りの大人も波澄のことを
〚天才だね〛
〚これからも頑張れ〛
〚ピアノの道を進みなさい〛
〚遊んでなんか居ないで〛
〚才能の塊だな〛
誰も自分を見てくれなかった
そんな時、明澄香と出会う
道の真ん中でエレキギターの音を
自由気ままに鳴らしている少女
その時の波澄には自分ではありえない程の軽やかさや自由さを感じ明澄香に見とれてしまった
数ヶ月後 2人は出会ったのである
#はっしゅたぐぅ?なにそれぇおいしいのぉ?
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にここ@不定期気味
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桜ʚ🌸ɞ(猫化)
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コメント
1件
わあ……「始まり」、素敵な読後感でした。 何より「誰も自分を見てくれなかった」という波澄の一文に、ぐっと心を掴まれました。ピアノの才能を持ちながら周囲に「型」にはめられてきた彼女が、道端で自由にギターを鳴らす明澄香に「自分にはないもの」を見つけた瞬間、とても美しかったです。 まだ第1話ですが、エレキギターとピアノという音色の対比も含めて、二人が紡ぐこれからの物語が本当に楽しみです。ぐらたん!?さんの、静かでも力強い筆致に惹かれました。