テラーノベル
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「……それ、嫉妬ですか?」
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思わず聞いてしまう。
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一瞬、止まる。
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「は?」
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少しだけ間。
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「違う」
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即答。
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(早い)
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「じゃあ何ですか」
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「……知らない」
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それはそれでずるい。
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でも、腕は離れない。
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むしろ、少しだけ近くなる。
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「音」
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名前を呼ばれる。
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「動くなって言ってる」
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「……はい」
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なぜか従ってしまう。
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(心臓がもたない)
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静か。
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でも、静かじゃない。
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呼吸の音が近い。
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体温が近い。
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(これ、絶対寝れない)
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なのに——
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不思議と安心する。
#見ずらい
味噌汁のあまり
66
山田裕貴推し
355
まろん𓂃 𓈒𓏸🫧
213
コメント
1件
「嫉妬ですか?」の一言から、全部が静かに動き出す感じがたまらなかったです。「違う」の即答と、でも腕は離さない矛盾。そこがもう、この二人らしくて。短い一文と間の使い方が絶妙で、呼吸の音や体温まで伝わってくるようでした。「心臓がもたない」のに「不思議と安心する」——その揺れ動く距離感に、胸がぎゅっとなりました。