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第13話 秘密の開示
戦いの翌日。
みこたちは久しぶりに4人揃って放課後の公園に集まっていた。
海「カレンの言ってた“本当の敵”って、結局なんなんだ?」
とき「あの態度、どう考えても裏があるわ。『味方』って言ってたけど、信用できない」
ふぶき「でも、わたくしたちを直接襲ってきたわけではありませんでしたの。むしろ、強くなる機会をくれたようにも思えますのよ」
みこ「……でも、あの言葉、気になる」
みこ「“願いを思い出せ”って……なんでそれが力になるの?」
らんま「みこ、そろそろ《マギカ・オーダー》の本当の意味、知る時が来たかもしれない!」
みこ「らんま……知ってるの?」
らんまは少しうつむき、ゆっくり語り始める。
らんま「《Magica Order》は、ただの“魔法少女育成アプリ”じゃない……。これは、魂と契約する《記録装置》なんだ!」
海「契約って……何と?」
らんま「“願い”と引き換えに、君たちは“運命”を差し出したんだ」
とき「運命……?」
らんま「君たちはもう普通の人生には戻れない。願いを叶えた代償として、この世界の歪みに触れた。だからこそ、選ばれたんだよ」
ふぶき「……それは、つまり?」
らんま「この世界に生まれる“呪い”と戦う役目を背負ったんだ。願いは光。でも、光が強いほど、その影も深くなる」
みこは、自分のスマホの《Magica Order》を見つめた。
そこに、知らなかった“裏メニュー”が浮かび上がっている。
【深層契約(ディープ・コード)】——開示可】
みこ「……今まで、見たことなかったメニュー……」
指が震える中、みこはそれをタップする。
すると、画面に音声データが流れ始めた——
《記録開始——001号:桜田みこ》
「もし、私が魔法少女になれたら……過去の自分を変えたい。弱かった自分に、後悔しない選択をさせたい」
⸻
みこ「……これ、私の……?」
らんま「そうだよ。契約したその瞬間に、君の“願い”は記録された。そして、その願いが叶ったとき、運命は《書き換え》られたのだ」
海「……“本当の敵”って、もしかして……」
とき「自分の中の“影”とか、“過去”……そういうこと?」
ふぶき「でも、それなら……なぜ戦うのですの? わたくしたちに何の意味があるのかしら……?」
その時、再び《Magica Order》に通知が入る。
【警告:影の侵食が確認されました。全魔法少女に出動命令】
【侵食レベル:S】
みこ「そんな……今までと比べ物にならない……」
海「もう迷ってる暇はねぇな」
とき「本当の敵が何であれ、まずは“現実”を止めないと」
ふぶき「わたくし……今は少し怖いですの。でも、みなさんとなら……乗り越えられる気がしますわ」
みこ「……うん、行こう! 自分の“影”に、逃げずに立ち向かうために——!」