テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#高校生
運営:「最終合格者は……エントリーNo.1、天野あこさん。以上一名です」
あこ:「えっ……私……?」
リカ:「(……嘘でしょ。あんな素人が? 私は5回目よ? 5年も死ぬ気でレッスンしてきたのに……!)」
取り巻きA(サキ):「ひどい……リカさん、あんなに頑張ったのに」
取り巻きB(マイ):「一発合格なんて、どうせ運よ。ねえ、リカさん。あの子に『プロの厳しさ』、教えてあげましょうよ」
リカ:「……ええ。オーディションはゴールじゃない。地獄の始まりだってこと、刻み込んであげる」
-——ー
あこ:「(ハァ、ハァ……)あれ? 私のレッスンスリッパ……画鋲が刺さってる……。衣装も、切り刻まれて……」
リカ:「あらあこさん、どうしたの? そんなボロボロの衣装じゃ、明日のテレビ収録は無理ね」
サキ:「一発合格の天才さんは、ゴミ袋でも着て踊ればいいんじゃない?(笑)」
あこ:「……。……リカさん。私、負けません。衣装がなくても、裸足でも、私はステージに立ちます」
リカ:「ふん、いつまでその余裕が続くかしらね」
-—————————–
ドーム公演が決まり…
リカ:「いい? 今日のドーム公演の直前、あこの飲み物に喉を潰す薬を混ぜなさい。サキ、マイ、あんたたちの仕事よ」
サキ:「……えっ。でも、それ、あこさんが一生歌えなくなるんじゃ……」
リカ:「いいからやりなさいよ! 私はバックダンサーで、あの子は主役。そんなの、絶対に認めない!」
マイ:「(……もう、リカさんには付いていけない。あこさんは、私たちがイジメてたのに、私たちがスランプの時ずっと励ましてくれたのに……)」
-—————————–
[背景:本番5分前]
リカ:「あこ、これ、差し入れのドリンクよ。飲みなさいよ」
あこ:「(冷たい目で)……いりません。サキさん、マイさん。……例のモノ、見せてください」
サキ:「はい。……これ、リカさんが『薬を混ぜろ』って命令してきた時の録音です。それと、毒入りのドリンク」
リカ:「なっ……! あんたたち、裏切ったの!?」
マイ:「裏切ったのはリカさんの方だよ。私たちは、本当のトップアイドルと一緒に仕事がしたいの」
プロデューサー:「……全部聞いたぞ、リカ。即刻クビだ。警備員! この女を連れ出せ!」
リカ:「待って! 離して! 私の5年間が! あこ! あこぉぉぉ!!」
-—————————–
##
あこ:「(マイクを握り、連行されるリカを見下ろして)」
あこ:「リカさん。あなたが5回落ちた理由。それは、あなたが誰よりも『ステージの神様』に嫌われるような心を持っていたからよ」
リカ:「……っ!!(絶叫しながら引きずられていく)」
あこ:「(振り返り、サキとマイを見て)」
サキ・マイ:「あこさん……私たち、もう一度やり直せますか?」
あこ:「……仕事で返しなさい。完璧なダンスを見せてくれたら、考えてあげる」
サキ・マイ:「はいっ!!」
あこ:「――お待たせしました、ドーム! 最高の夜にしようね!」
[大歓声がドームを包み、リカの姿は闇へと消えていった――完]
-—————————–
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!