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「 …… なんで僕なんだよお 、 」
教室の隅でため息をつくウェン 。
クラスの出し物はメイド喫茶 。
そして 、 くじ引きの結果 ――
「 女装メイド担当 、 おめでとうございます ! 」
「 全然おめでたくなあい !! 」
教室中が笑いに包まれる 。
「 似合うって ! 」
「 絶対似合う 。 」
「 写真撮らせて ! ww 」
「 お前ら楽しんでるだけだろお ! 」
数十分後
更衣室のドアが開く 。
「 …… 」
教室が一瞬 、 静まり返った 。
フリルのついた黒と白のメイド服に 、 きれいに整えられた髪 。
「 …… 意外と 。 」
「 いや 、 めちゃくちゃ似合うじゃん ! 」
「 え 、 普通に完成度高くない ? 」
歓声が上がる 。
ウェンは耳まで真っ赤だ 。
「 笑うなら笑えよお …… 、 」
すると
「 別に笑ってない 。 」
ロウが静かに言った 。
「 普通に似合ってる 。 」
「 …… え ? 」
「 だから 、 その格好 。 」
「 ………… 。 」
ウェンは一瞬固まる 。
「 お 、 お世辞 ? 」
「 違う 。 」
それだけ言って、ロウは何事もなかったようにメニュー表を並べ始めた 。
「 …… ロウがそう言うなら 、 本当に似合ってるんじゃね ? 」
クラスメイトが笑う 。
「 やめろってえ ! 」
文化祭が始まる 。
「 いらっしゃいませ 、 ご主人様 ! 」
最初は照れていたウェンだったが 、 持ち前の明るさですぐに教室の人気者に 。
「 おすすめはパンケーキで ー す ! 」
「 写真撮ってもいいですか ? 」
「 メイド姿だけなら ! 」
「 ポーズお願い ! 」
「 なんでだよ !!! 」
教室は笑い声でいっぱいだった 。
休憩時間
ウェンが椅子に座ってぐったりしていると 、 ロウが水の入った紙コップを差し出した 。
「 お疲れ 。 」
「 ありがと …… 。 」
冷たい飲み物を受け取る 。
「 接客 、 向いてんじゃん 。 」
「 そう ? 」
「 みんな楽しそうだった 。 」
ウェンは少し照れたように笑う 。
「 ロウも手伝ってくれたから 。 」
「 俺はレジだけ 。 」
「 それでも助かったの ! 」
少しだけ沈黙 。
教室の外からは楽しそうな声が聞こえる 。
「 …… 来年は 。 」
ウェンがぽつりと言う 。
「 今度はロウも何か着てよ 。 」
「 断る 。 」
「 即答 !? 」
「 メイドはウェン担当でいい 。 」
「 ねえなんで固定なの !? 」
そのやり取りを聞いていたクラスメイトが吹き出した 。
「 来年もウェンのメイド決定 ! 」
「 やめてくれええ ! 」
教室にはまた大きな笑い声が響いた 。
文化祭は大成功 。
最後まで笑顔の絶えない 、 思い出に残る一日になった 。
コメント
1件
みぅ🤍🥀です📖 え〜、ウェンの女装メイド、可愛すぎじゃないですか…!?🥺 ロウが「普通に似合ってる」って言った時の空気感、すごく好きです。照れて固まるウェンと、何気なく言って去るロウの温度差がもう…尊い。最後の「来年もウェンのメイド決定!」で笑顔になれる、そんな文化祭の空気がふわっと伝わってきました。らくさんのセリフの拾い方、心地いいです🌙
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