第14話
『無題』
私は、早速ヤミーの家にあがらせて頂くことになった。
ヤミーさんの家はとても綺麗でホテルのようだった。
時々アロマの香りもした。
ヤミー「さぁさぁ、お茶も作ったし話を聞こうとしよう!」
ヤミーさんはご機嫌に、私に寄って来た。
「あの、だから私は悩みなんてないですって。」
ヤミー「そんな気を遣わずに、本音を話しませんか、、?」
「、、、、、、。」
私は、少し深呼吸をしてからゆっくりと話し出した。
ヤミー「ん?なんでそう思うのです?」
「分かりません(笑)」
ヤミー「理由を話してください。」
「、、、、、、。」
私は今まであった事を次から次へと話した。
「私は、クラスメートにも、先生にも、親にも、、、、、、誰にも信用されてないっ、、、、、!!」
そう言った後に、ぶわぁぁぁと滝のように涙が強烈に溢れてきた。
「あれ?」
ヤミー「泣いてもいいんですよ。辛かったんですね、、、、。」
「うっ、、、、、うああああああああああああああああ!!」
私はヤミーさんに慰められながら、部屋中に声をあげて泣いた。
数分後、お茶を飲んでまた一息ついたころ。
「私、これからどうすればいいですか、、、?」
ヤミー「それなら、私に良い考えがあります!」
「え、、、?」
ヤミー「それは、二つです。」
「どういうこと、、、、?」
ヤミー「学校の皆も家族も恨んでるんでしょう?だったら殺せばいい。」
ヤミーさんの目は気づけば虚ろな目になっていた。
「ひっ、、、、!!」
私は恐怖に感じて、家を出ようと必死になった。
ヤミー「駄目です。もうこの家に来たからにはもう私に従わなければなりません。」
ヤミーさんの顔は、口角が上がり笑みの顔になり、虚ろな目にはニヤリとなっている。
「怖いッ、、、、、!!誰か助けて!!」
ヤミー「全く、、、、あなたは、、、。
だから勝とうと思っても勝てないんですよ?」
「へ、、、、?」
ヤミー「助けを求めるのは、一番怖くなってから。」
「今も怖いですよ、、、」
ヤミー「怖くはないでしょ。いじめっ子の顔の方が私の顔よりも怖いです。
こんな私の笑った顔くらいで怖がってはいけません。」
「、、、、、、、。判った。」
ヤミー「ほう。」
「仲間になろう。」
ヤミー「ありがとうございます~。」
ヤミーさんはまだまだ笑っている。
「結局、ヤミーさんと仲間になっちゃったけど、、、、。」
仲間になってしまった後悔と、この先何が起こるのかという恐怖が
頭から離れなかった。
そして、ヤミーさんが言ったこと一言が頭から離れなかった。
「殺すって、、、、、。」
ピロリン~♪♪~~
「え?!」
携帯が鳴って開いてみれば、何か見覚えのないアプリのアイコンが。
押してみれば、
と怪しい文字が。
ピロリン~♪♪
「ええ?!」
ヤミー「ご登録ありがとうございま~す!!」
「登録なんてしてないよ!!」
ヤミー「仲間になったので、登録したようなものですよ!」
勝手に携帯にヤミーとの通信ができるようになっていた。
ヤミー「今から、このアプリにはあなたが悪魔の妖怪だと思う人の名簿が貼られていきま~す!」
すると、
カタカタカタカタカタカタ‥‥‥‥‥
物凄く早いタイピング音と共に、私が今まで恨んでいた人の名簿が次々と貼られていった。
ヤミー「以上で~す!!さ~て誰から殺す~?」
「殺すも何も、、、、」
ヤミー「これはゲームだ。殺すとゲームクリアで、幸運が待ちわびてきま~す!!」
ヤミーがルンルンと話し出す。
「そんな、簡単には、、、、」
ヤミー「何?不幸の方がいいのかい?」
「それも嫌です。」
ヤミー「じゃあ、一緒に解決していこう~!!初心者だからゆっくりで大丈夫だから!!」
「うん、、、、、、。」
ヤミー「なんなの、乗ってこないですね、、、、、」
「はいはい分かったよ。一緒に解決するんでしょ。親友なんだから。」
ヤミー「そうそう!!そう思えばいいの~!!」
なんだか大変になってきそうだな、、、、
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