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第15話
『ヤミーとの電波通信』
翌日、何故かいつも憂鬱だと思う朝なのに憂鬱ではないみたいだった。
「あれ?可笑しいな、、、」
すると、
ピロリン~♪
また、ヤミーからだ。
携帯を持つ手が震える。
ヤミー「やぁ~雫さん、目覚めの調子はどうだ~い?」
「なによ。」
ヤミー「憂鬱な気持ちは取り除いてあげた。」
「なんなのよ、勝手に!!」
なんで、勝手に私の気持ちを支配してるんだろうか。
ヤミー「酷いな、、、雫さんのためなのに、、、。」
ヤミーは凄く落ち込んでブツブツ言っている。
ヤミー「まぁ、気を取り直して!!」
「はぁ?」
ヤミー「学校は?」
「行くけど。」
ヤミー「ふ~ん。じゃあね。」
「え!まってよ。」
プチッ
今日も、お母さんは出張でいない。
お父さんは行方も分からない。
紗由は、、、、?
今はもう学校の時間だ。
でも、何故か紗由の部屋が騒がしい。
紗由〔あはははは~www〕
紗由は呑気に部屋で漫画を読んでいた。
「紗由、学校は?!」
紗由〔後から行く。雫邪魔だからどっか行って。ばいば~い。〕
「全くもう、、、、。」
紗由は相変わらず我儘だった。
学校では、またもやいじめられていた。
移動教室の時間には、
(時間だから、行こうかな、、、、)
と廊下を歩いていたら、
宮川【えい!昨日の仕返し~w】
「キャッ?!」
宮川の足に引っ掛かり転んでしまった。
それも、皆が居る前で。
皆はそんな私を笑っていた。
そして、弁当もグチャグチャにされて、教科書は破られて
先生に怒られる。そんな生活だった。
「はぁ、、、、、」
今は屋上で授業をサボっている。
最近は、サボるのにも慣れてきて堂々とサボっているのだ。
(ヤミーさんと話すか。)
私は通信アプリを開き、ヤミーを招待した。
ヤミー「はい?どうしたのです?こんな時間に。」
「今日もいつものように、いじめられたわww」
ヤミー「そうですか。」
「うん。
そして、今はサボってるんだ。」
ヤミー「まぁ良いだろう。普段はしっかり授業受けてるんだからたまにはサボったりしてもいい。」
「ありがとう。」
そう話していると、もうこんな時間だ。
「帰るか。」
私は、カバンを持って玄関に向かった。。
家へ導く通学路でも、ヤミーと会話した。
もうヤミーとの会話は日課になっていた。
家に帰ると、楽しみはなくなり不安が大きくなった。
(今日は、どんな事されるんだろう。)
そう思いながら、ドアを開ける。
「お母さん、、、、。」
₍なに?⁾
「今日、、、、仕事早かったんだね、、、」
₍そうよ~!!疲れたわ~⁾
今日珍しく何気に話してくれる。
「お母さん、、、今日は、、、なにか良い事あったの?」
₍良い事あったわ~⁾
「え??」
₍これよ~!⁾
そこには、、、
と書かれている用紙が見えた。
₍朗報よ~~。今日買い物帰りに男の人から預かって、何かなって見たらこれだったの~~
最近ウチの父さんいつも外出かけてるから、偶然これ見つけて嬉しいわ~⁾
「え母さん、、、、?!」
₍なに~?⁾
「それ、、、、ダメな奴でしょ?
何してんの、、、。」
₍え、、、、ダメって?⁾
「だから、、、ホストクラブで何しようとしてんの?!」
₍お父さんなんて他人になるからいいじゃない~⁾
「駄目だよ!!!!!!!!」
そう叫んだら、
₍あぁ???あんたなんて、もう私の子じゃないわ!!!!!⁾
「え、、、、、?」
₍あんたなんて、あんなクズ夫の子でしょ?!?!?!?!?!?!
あんなクズの遺伝子の血なんてもういらないわ!!!!⁾
「お母さん、、、、、!」
そう言って、お母さんは私を押し倒した。
₍あんたなんて、、、、死んでしまえばいいの!!!!⁾
そう言ったお母さんの片手には、カッターナイフが、、、
刺される、、、、、!!
グサッ、、、、!!
運悪く私の腕に刺さった。
貫通しそうだ。
「きゃああああああああぁぁぁぁ‼!!!!!!!!!!!!!」
₍ふふふふ、、、、、あ~~はっははははははははははははは!!!!!!!⁾
お母さんはこんな私の様子を今までで見たことない声で嘲笑う。
「っ、、、、、、、、、!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
私は、手で力強くカッターを抜いた。
(死んじゃう、、、、、、、)
私は、そのまま気を失った。