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side💚
🩷「ねぇ、阿部ちゃん、さっきの話、ほんとに気にしてない?」
レッスン後、みんなが帰り支度をしている中、佐久間が俺に声をかけてきた。
💚「気にしてないって言ったでしょー?」
俺はできるだけ平静を装って答えたけど、佐久間はじっと俺に顔を見つめていた。
🩷「ほんとに?」
その目は、いつも以上に真剣だ。
💚「…だって、俺と佐久間はメンバーで親友でしょ、、、」
🩷「うーん、それもそうだけど。」
佐久間は少し考え込み、そしてポンと手を叩いた。
🩷「じゃあさ、また2人でご飯行こうよ。」
💚「え?」
🩷「ほら、また最近ちょっと忙しくて話す機会減ったし、阿部ちゃんもなんか元気ないしさ。気分転換に。」
💚「俺、別に元気ないわけじゃ…。」
🩷「はいはい、言い訳言わない。」
佐久間は笑いながら、俺の肩を軽く叩く。
🩷「阿部ちゃんさ、最近なんか変だよ。なんか考えすぎてるんじゃないの?」
💚「別に…!」
俺はその場を離れたくて、足早に荷物をまとめる。
だが、すぐに佐久間が後ろから追いかけてきた。
🩷「じゃ、今週の土曜日、いい?」
💚「だから、なんで佐久間はそうやってすぐ…」
🩷「だって、阿部ちゃんが元気ないと俺も寂しいから。」
その一言に、俺の胸がドキリとする。
──寂しいって、どういう意味だよ。
その言葉にどう反応したらいいのか分からず、俺は言葉に詰まってしまった。
🩷「、、、阿部ちゃん?」
振り返ると、いつもの佐久間の笑顔がそこにあった。
🩷「どうする?」
その笑顔に、俺は少しだけ迷ったが、結局頷くしかなかった。
💚「…分かった、行くよ。」
🩷「うん、楽しみにしてるね!」
佐久間が嬉しそうに笑うと、その笑顔が少しだけ眩しくて、俺は目をそらした。
その瞬間、周りの空気が静かになった気がした。
──俺、ほんとにどうしたいんだ?