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第5話 廻る歯車

♥

26

2022年06月25日

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オリキャラあり

キャラ崩壊

文才&語彙力皆無


それでも大丈夫な人は見てくれ!

(因みに今回は少し短めかも)


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No side


辺りは闇に包まれたかの様な黒い空に覆われていた。

密かに聞こえる虫の音だけが、夜の街に反響している。


時は23時40分。


とある建物の4階は、未だに光を放っていた。

そこに写り込むのは2つの影。


少年__敦と、少女__鏡花だった。


「…もう直ぐだね。

確か深夜0時に指定場所に行けば、『cat walk』に会えるって国木田さんが云ってた…筈。」


敦の表情は緊張の色で染まっていた。

気弱に発せられた言葉に、鏡花は頷く。


「返事も来たから問題は無い。唯その時間までに指定場所まで迷わず行ければいい。」


淡々とそう云った鏡花の表情は変わらない。

そして敦をチラッとだけ見て、再度口を開く。


「一番の問題は、どれだけの情報を掴めるか。

結局の処、依頼をした目的を知られては元も子も無い。」


「うん…そうだよね。絶対に疑われない様にしないと。」


そう云って、少し決意を固めた顔をした敦。

だがその表情は一瞬で曇った。


「でも、あの依頼内容で本当に上手くいくのかなぁ。」


「…そこは気にしたら負け。」


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「準備は出来た?鳰。」


「バッチリだよ。あ〜、でも喉の調子が悪いや。」


体を伸ばしながら気怠けにそう云った鳰に、苦笑を零す夕。

2人は本来の淡桃色の髪を月の光に晒して、夜風に当たっていた。


光に反射する紅い瞳とエメラルドグリーンの瞳が静かに交わる。


「今回の依頼者は格別だね。」


「うん、確りと闇の世界へ御招待してあげなきゃね。」


2人は嗤う。

何もかもを見通す様な眼で、夜の街を眺めながら。

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