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目が覚めたとき、僕は何もない空間に立っていた
(ここは…どこだろう…)
[こんにちは]
後ろからの透明な声
僕は驚いて振り向いた
そこには白の学ランに白髪の高身長の男性?がいた
「え、えぇ、だ、だれ?!」
目の前の人は僕の質問を無視し
胸ポケットから手帳とペンを取り出して何かを書き込んだ
[天羽廻斗(あまはね かいと)2000年2月14日生まれのAB型
本日2015年5月10日、午前10時24分39秒、
道路に飛び出した5歳児を庇ってトラックに引かれ
頭部を強く打ち、15歳で死亡…うん]
名前も生年月日も日付も全部あってる…
[間違いとか訂正ない?]
「う、うん…でも、貴方は?」
天使とか…かな…
[死んだ人はみんな『天使』って呼んでるよ
まぁ呼び方は人それぞれだけどね
君は僕のことをなんて呼ぶのかなぁ]
「・・・。」
僕は本当に死んだのだろうか…
死んだ実感がわかない
「僕は、、、これからどこに行くの?」
[それは自分で決めるんだよ]
どういうこと…?
[今から49日君は下界に戻ることになる
でも、魂だけ。
君たちはそれを”幽霊”と呼ぶね
そのあとは自分で天国に行くか地獄に行くか決める]
どういうシステム…?
[今『どういうシステム』って思ったでしょ?
神様はお忙しいから下界と同じように合理化が進んでいるんだよ]
こわ…なんで僕が思ったことわかったんだ…!?
[まぁそういうわけで49日間ね。
49日立ったら僕が迎えに来るからね。]
「は、はい…」
天使が僕の頭に触れた瞬間
僕の視界が真っ白になった