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恋恵side
ボーカルレッスンの時からおかしかった
ちむからちょっかいかけても突っかかってこないし、ずっと考えてる感じだったし
ある程度頑張っていつも通りを演じてたけどそれに気づかないちむじゃない。リーダー…相方舐めないでもらって♪
「…思いの込め方が分からんのよ」
「思いの込め方?」
「おん。うち、先生に歌が上手いだけって言われたやん?」
「あー、」
なるほど。れるちはもう思いを込めてるつもりだけど納得いかないってことか
「れるちはさ、歌ってる時何を意識して歌ってる?」
「…まとめると技術と音程。細かいビブラート上がり具合とかで感情の入り方とか変わるから…」
…れるちの音楽好きが、知識の量が、熱量が、こんなところで裏目に出るとは思わなかった。どうしても専門的な方にいってしまって、根本的なことに気づかない。
「…だからじゃない?」
「は?」
責めるような感じではなくて驚きで反射的に出たような言葉が少し嬉しかった。あ、ちむもやっと誰かのなにかを解決できるんだって。なんならそれがれるちなのが尚更。なんでも自分で答え見つけ出してそうじゃんw?
「れるちは、その気持ちを伝えたいんでしょ?なら伝えたいと思いながら歌えばいいじゃん」
パスタをくるくるとフォークに巻きつける。今の言葉で伝わるはずないのでなんで言えばいいんだろ〜なんて考えながら。
「思いながら歌うだけじゃ…」
ほーらやっぱり。…こーゆー時は一番身近なことに例えるのか一番だもんね。
「歌おうと思ったから歌う。踊ろうと思ったから踊る。アレンジしようと思ったからアレンジする。それと同じじゃない? 」
そう言いながらもう一度パスタを口にする。
ちむにしてはなかなか説得力のあること言ったのでは✨⁈
「…ちむにしてはいいこと言うやん」
「ちむにしてはとはなんだ!!!」
…自分でも思ってたけどさぁ((
「…せやな。ありがとう」
れるさんが素直にお礼⁈
「え、なんか気持ち悪いんですけど 」
「黙れ自称大天使💢」
自称大天使⁈⁈ちむは本当に大天使なの!!こんなかわいいこちむだけだよ⁈⁈
「自称じゃないですぅ!こえちむはみんなの大天使っ💞」
「きっっっっも」
「はぁぁぁ⁈⁈⁈⁈⁈」
しかも引き気味で言いやがって!!!さいあくさいてー!!!
「「…」」
「「wwwww」」
二人で爆笑し始める
「くだらなw」
「ちむが仕掛けてきたんやろww」
何気なく喧嘩できて何気なく会話できて悩みを打ち明けられる。そんな最高の相方になれたかな?…少なくとも、ちむから見たられるちはそんな存在だよ
読んでいただきありがとうございます!
どもども星音です!
恋恵さんから見た相方像。まさにれるさんとの関係性を表していましたね。
そして玲流さん、専門的な表現を多く知っているからこそそっちに囚われてしまう…何かができると何かを失うのは必然的なことだと私も改めて感じました😌
それでは!また次回!
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