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私の親友である、ここねは殺したがりだった。
男子がふざけてうるさかったら
『男子うるさい、殺すよ?』って毎回言うし、お母さんがウザかったら
『ねぇ、まじうざい殺すぞ。』
とにかく口癖が『殺す』だった。
でも、その他は普通以上だったから、周りのみんなは「勿体ないなぁー…」と
思ったことを口々と言っていた。
みんなはきっと冗談で言ってると思うだろう。でも私だけが知っている
あの子の本当の姿を。
あの子は本当は人間じゃない。
あの子は…あの子は…
狼だ。
私は夏のある日、ここねとお泊まり会をしていた。私は夜の11時ごろに眠くなって寝てしまった。でも、寝つきが悪くて、夜中の1時くらいに起きてしまった。
その日はちょうど満月だった。
『あれっ?ここねが居ない…』
私は咄嗟に口にした。
満月を見ながらここねを探した。
『あっ!ここね!なにしtt(((』
私は言った途端にふと気がついた。
人間じゃない…と
でも表の面ではあの子は普通だ。
だから変わらず接することにした。
殺したがりのあの子
あの子の姿を知っているのは
私だけ。