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第七話
注意書きは第一話をご覧下さい。
パーティ当日
楼棃「いらっしゃいませ」
父上「気をつけるんだぞ」
青「わかってる」
水「行ってきます…!」
青「…はぁ…憂鬱やなぁ……」
水「帰りたくなったら言ってね?すぐ準備してもらうから!」
青「ありがと」
青「水も、だんだん明るくなってきたな」
水「そう?」
青「初めは、クール系って思っとったけど、話してみればおもろいし、一緒にいると楽しい」
青「メイドになってくれてありがとな」
水「……お礼を言うのはこっちだよ」
水「辛いバイトから解放されて、今楽しく生活出来てるのは、間違いなく青くんのおかげだもん」
水「ありがとう♪」
青「!//」
青(…やっぱ、かわええな//)
青「…ついたな」
水「大きなお城…」
水「本当に僕が入っていいの…?」
青「大丈夫やで」
青「行こか」
水「うん…ッ」
メイド「お越しくださり、ありがとうございます」
メイド「名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
青「青です」
水「専属メイドの水です」
メイド「青様ですね。どうぞ中にお入りください」
青「行くぞ」
水 コクッ
青「広い会場やな」
水「そうだね」
水「……ねぇ青くん」
青「なんや?」
水「なんでこんな隅っこにいるの?」
青「そりゃ、誰にも話しかけられたくないからな」
青「ご飯までは遠いけど」
コツ…コツ…
エルザ「皆様!本日は私が主催するパーティにお越しいただきありがとうございます。楽しんでくださると幸いです!」
水「あ、あの人が主催者様…?」
青「あぁ。エルザ令嬢やな」
水「優しそうな人…」
青「……あまり見た目で判断したらダメやで」
水「?」
青「お腹すいたな」
水「なんか取ってくる?」
青「いや、水は離れちゃダメ」
青「一緒に行こ」
水「で、でもそうしたら色んな方が来ちゃうんじゃ…」
青「まぁ……せやな」
水「青くんはじっとしてて!僕だってお子ちゃまじゃないから」
青「そういう訳じゃないんやけど……」
青「……まぁいっか。悪いけど頼むわ」
水「おまかせくださいっ✨」タッ
青(ここから見えるしなんかあっても駆けつけれるからな)
水「ん〜……青くんってなにが好きなんだろう…」
水「……あ、これ美味しそう…」
水(食べ物を取る時もマナーに気をつけないと……!)
水「……よし、このくらいあったら大丈夫かな!」
水(青くんの所に戻ろっと)
水「はい青くん!取ってきたよ!」
青「おお、ありがとうな♪」
水「好みとか分からなくて美味しそうだなって思ったヤツ取ってきたけど大丈夫だった?」
青「別に大丈夫やで。嫌いなものとかないし」
青「それより、自分の分は取ってきてへんの?」
水「…なんか、こんな豪華な料理に手出しづらくって……」
水 ぐぅぅぅぅ
水「あぅっ////」
青「w」
青「ほら。あーんして?」
水「へっ!?//それは…流石に……///」
青「嫌なん?じゃあやめるけど」
水「いっ、嫌じゃないけど…///」
青「じゃあ食べて?」
水「ゔっ…////」
水「あ、あー……///////」パクッ
青「ふっw顔真っ赤w」
水「うっさい////」
青「かわええで?」
水「かわっ……!?/////」
エルザ「あらあら、そこに居るのは青様ではありませんか」
青水 スッ…←モードに入った
青「エルザ令嬢。本日はご招待頂き誠にありがとうございます」
水 ペコッ
エルザ「こちらこそ。来ていただきありがとうございます」
エルザ「ところで…そちらの方はどなたでしょう?」
水「青様の専属メイドを務めています。水と申します」
エルザ「…水さん。覚えたわ。よろしくね」
水「よろしくお願いいたします」
エルザ「それにしても……青様が専属メイドを雇うなんて…よっぽどの事があったのですか?」
青「……まぁ、そうかもしれませんね」
エルザ「ふふっ…………そう」
エルザ「ねえ、水さん。もし私と青様が結婚するって言ったらどう思う?」
水「え……ご結婚ですか…?」
エルザ「そうよ。実は私たち……未来の夫婦なの♪」
水(そうなの!?)
青「冗談はやめていただけますか?」
水(あ、嘘なのね)
エルザ「でも決まっているようなものでしょう?」
青「すみませんが、私は結婚したいとは思っていませんので」
青「それに、エルザ令嬢にはもっとお似合いの方がいますよ」
エルザ「だとしても私は青様と結婚したいのよ」
エルザ「それにそうした方がお互い国が栄えるでしょう?一石二鳥よ♪」
青「一石二鳥なのはあなただけだと思いますが……」
エルザ「どう?水さん。青様が結婚するって言ったら専属メイドとして嬉しいでしょう?」
水「……」
水(確かに…本来ならば嬉しいのかもしれない…)
水(だけど……)
青「…」
水(青くんが嫌がってるし… )
水 モヤモヤ…
水(なんだか僕自身が嫌がってるような……なんだろう、この気持ち…)
水(とりあえず、自分が思ってることを言おう)
水「……申し訳ありませんが、私は嬉しいとは思いません」
青「!」
水「青様の専属メイドである限り、青様には幸せでいてほしいです」
水「ですので、青様には青様が好きだなと思った方とご結婚されてほしい…です」
青「水…」
エルザ「……随分と生意気なメイドね」
エルザ「ねぇ、青様。このメイドには躾が必要では?」
青「…躾なんていらないくらい立派に育っていると思いません?」
青「ここまで自分の気持ちをしっかり言えるメイドって少ないと思いますが、どう思います?」
エルザ「それがダメだって言ってるのよ」
エルザ「メイドは私たち貴族より、位がうんと下なのよ。逆らってはいけない存在」
青「だとしても、私の国ではメイドの意見も大切にするよう心がけています」
青「メイドも、1人の人間ですから」
青「水、もう帰ろうか」
水「えっ、いいのですか?」
青「ええよ。もう話は終わった」
エルザ「終わってませんわ!!!」
エルザ「なんでメイドの味方をするのです!?」
エルザ「好きなんですか!?そのメイドが!!」
水「!」
青「……そうです」
青「俺は、水の事が好きです」