……文化委員になってしまった。
いや、文化委員はいいんだけど。
問題は…
「あの…涼風…さん」
現在は雪くんの席を借りて、涼風くんとのコミュニケーションを図っています。
凛「……」
ふわふわサラサラの髪が揺れる。
光にあたって、綺麗。
腕から覗く、深緑の瞳。
全てが、綺麗。
って…。
見惚れてる場合ではないな?
えーーーーーーっと。
とりあえず書類をすこーーーしだけ、見てくれました、進歩すぎてはるちゃん大感動!
コミュニケーション成功では?
1人で舞い上がっていると。
涼風くんは文化委員の書類をじっと眺め。
凛「…もういいよ。あっち行って」
え。何故。
「でもまだ文化委員の…」
凛「見た。覚えたから。もう席に戻って」
んぇ。
…なんか悔しい。
「嫌です、この時間が終わるまでここにいます。あなたとお話しします!」
相手の迷惑なんか考えてない発言。
凛「…..席、戻れよ..」
ボソっと呟く彼。
「嫌です、友達になるまで戻りません」
彼は目を伏せて、私の足元を見て呟いた。
凛「虫」
虫?
む、し?
むしって、無視?虫?
私ダンゴムシも無理なんですが…
「ひぃぃええぁぁ」
よくわからない雄叫びをあげて雪くんの席から立ち上がり後ずさる。
虫?
どこ?
いない?
「いなくない?虫」
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