-凛side-
うるさい。今日も。
目を覚ますと、勝手に文化委員に決められていた。
蒼が学級委員になったらしい。
勝手に決めたのか。
何人かが先生の元へ足を運んで委員の書類をもらっている。
めんどくさ。
任せよ。
俺は突っ伏し1人の世界に入ることにした。
「あの…涼風…さん」
声をかけられた。
確か、宿泊学習で一緒の班のヤツ…。
なんで雪の席に座ってんだ?
多分、委員の書類を見ろってことなんだろう。
書類に一通り目を通す。
…別に何も難しいことは書いてない。
凛「もういいよ。あっち行って」
近くにいてほしくない。
「いや、文化委員の…」
凛「もう覚えた。席戻れよ」
「嫌です。この時間はあなたとお話しします」
は?
凛「席戻れよ」
来るなよ。
「嫌です。友達になるまで戻りません」
なんだこの女。
俺が女嫌いって知ってんだよな…。
あー…そうだ、こいつ、
台パン女。
でも雪は…
「凛のために台パンして怒ってくれた」って…
けど本人は虫を叩き潰したって…
どっちが本当?
彼女の足元を見て呟く。
凛「虫」
なんか変な声をあげて雪の席から飛んでいった。
……虫、無理じゃん。
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