ども。ハロウィンの日に風邪を引いて寝込む私です。
ゴミ!!!!!!!!!
というか完成が遅い!!!!!!
ハロウィンに書き始めたくせして今4日!!馬鹿なのか!?
そも文字数も少ないしさぁ!!!
おっと失礼しました。
今回は曲パロとなっております。
どの曲をやってほしい、等といったリクエストは受け付けております。
ですが、その場合遅れる場合があります。
一応曲へのリスペクトは忘れずに行きたいので、リクエストされた曲は覚えてある程度歌えるようになったら描きます。
ですので、覚えにくかったりする場合は買うのが遅くなってしまいます。
誠に申し訳ございません。
*PKST団 if
*trが可哀想
原曲
『佐藤乃子』様より『幽霊みたい/歌愛ユキ』
現在時刻1:32。
街を眠る頃になっても、眠れない。
月光でさえもカーテンに遮られ、真っ暗な部屋の中。
夢を見ようとしてもすぐに目覚めてしまう。
夢を見れずに、ただ、皆の帰りを待っている。
もう、帰ってこないであろう皆を、待っている。
わかっている。
わかっているさ。
もう、帰ってこないことは。
ねぇ、そうでしょ?
…もう、わかっているんだろ、!?
ぺいんと達は捕まった。
俺のせいで。
俺が選択を間違えてしまったから。
いくら夢を見ようとしても、あの時のことが頭から離れない。
もう、夢を見ることでさえも嫌になる。
…
少し、散歩に行こうか。
あの夢を見ないように、遠廻りを時間をかけて、ゆっくりと。
tr「…」
体が冷える。
いくら上着を着ているからと言っても、寒い。
街頭が途切れた歩道橋から交差点を見下ろす。
そんな交差点に、吸い込まれそうになる。
…
もし、
もし。
俺がこの世から消えちゃっても…
あの刑務所に連絡は…いかないだろうな…、w
だったら…
tr「…誰も気づきやしないな。」
といっても、そんな勇気があるほど、俺は勇敢ではない。
『はぁ…』と溜め息を付いて歩道橋を降りてゆらゆらと見ず知らずの道を彷徨う。
…まるで、行き場をなくした…
全員から忘れられて、完全に死んじゃった幽霊みたいだな、笑
…ぺいんと達みたいに明るくて…体も丈夫で…頭も良くて…
嗚呼ッ…
ぺいんと達みたいに生きられたらな…、
気がつけば、そこは本当にどこかわからない路地だった。
少し休もうと片膝を立てて、地面に座る。
ほんの少しぼーっとしていれば、目から涙が溢れてきた。
ぼろぼろと情けなく、俺は泣いている。
俺の目からは止まることを知らないかのように涙が溢れ続けている。
tr「なんで…泣いて…、?」
頭の中でぺいんと達との最後の会話が再生される。
pn「じゃあ、トラゾー!指示は任せたからな!」
tr「失敗しちゃダメだからね?特にしにがみさん」
sn「え、僕!?」
kr「まぁ…この前俺達が捕まった元凶だしね、」
pn「今度こそへまやらかすなよ?」
kr「そうだぞー」
sn「流石に2回もしませんよw」
tr「じゃあ、3人とも。いってらっしゃい。」
pn「嗚呼。」
3人「いってきます!」
pn「ちょっ、トラゾー!?」
sn「ここ聞いてた話と違うんですけど!?」
tr「ぁ…え、!?」
kr「この時間の3階の警備めっちゃ分厚いよ!?」
tr「ちょ、ちょっと待ってください、!」
無線の奥から警備員達の走る音や声が聞こえた。
焦っていた俺は、以前調べていた間違った逃亡ルートを伝えてしまった。
pn「うっそぉ!?」
mb「観念しろ!PKST団!」
sn「っ!?」
kr「わぁっ!?」
pn?「トラゾー。」
そう、ぺいんとの声がした。
声がした右側を向くと、ぺいんとがいた。
でも何故か足が動かず、立てなかった。
必死に手を伸ばしてもぺいんとに触れることはできなかった。
ぺいんとの体が徐々に透けていく。
この街の闇に溶けていく。
tr「まって…まってよ、!ぺいんと、!!!」
目を覚ますと、そこは先程と変わらない路地だった。
どうやら俺は泣きつかれて眠ってしまっていたらしい。
時間は2:10。
月も眠る頃かな。
流石に路地に長居するわけには行かない。
すぐに立って、別の道を歩み始める。
眠ることができない自販機が、眠りたくない俺を照らしている。
…話し相手は、もう、きっといない。
俺はポケットの中に入っていた160円で適当に飲み物を買った。
そして自販機の横のフェンスによりかかりながら自販機を見る。
tr「…少し、話さないか?」
なんて、虚空に向かって問う。
自分でやっておきながら、虚しさが増す。
tr「~~~~…」
俺は自販機に向かってずっと、一方的に言葉をぶつけていた。
tr「本当は生きてたいとか…俺って、我儘な幽霊だよな。」
ああ。
今更泣いたってぺいんと達は戻ってこないのに。
なのに、また泣いてしまう俺は…一体何なんだろう…
本物のニンゲンみたい、なんて。
俺には不釣り合いな言葉だ。
大切な人も信頼も生きる気力も何もかもを亡くしてしまった気がする。
こんな俺に人間なんて種族の肩書は、背負いきれない。
…もう、いいや。
俺の中で、何かが吹っ切れた気がした。
もう、すべてがどうでも良くなった気がした。
ぺいんと達は俺のせいでまた捕まり、脱獄不可能で有名な刑務所に入れられた。
さすがのぺいんと達でも脱獄なんてできないだろう。
どうせ、あと十数日立てばあの世で会えるのだから。
なら、先に逝って待っておいたほうがいいかもな。
俺はまた、あっち側の世界に行けそうな場所を探すためにゆらゆらと街を彷徨った。
きっと今の俺の顔は、何もかもを失ったすべての力が抜けたような、ホンモノの幽霊みたいな顔なんだと思う。
少し歩けば、いい感じの廃ビルを見つけた。
エレベーターは勿論動いていないから、階段を登って最上階まで行く。
階段を登っている最中の窓からは朝早くからランニングする一般人が居た。
…
俺も、あんなふうに生きれたら良かったのかな。
夜な夜な彷徨っていた俺は、今から幽霊になるんだ。
あの世では、幸せに生きられたらな。
…
なーんて。
さ…
もう、逝ってしまおう。
tr「…じゃあね。ぺいんと。クロノアさん。しにがみさん。」
きっとこの声は届かない。
俺は体全体の力を抜いて、そのまま飛び降りた。
―――続く
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!