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蝉がmeme泣いていた。meanmeanかもしれない。木立の影が意味ありげに踊ってる。瞬きと共に殺される。いつものバス停で涙を堪えた。粉ラムネで噎せたふり。水が細胞に染み込む、この軌道、その輪郭、あの真実。天寿をまっとうしたパステルカラーの風船。体がビニールのように萎むさまを想像して、茎を踏んづけた。
雷の鳴る町の角では、祭囃子が楽しく響く。夏はぬるりと滑り込んで、気がつけば一面に塗り替えられてしまう。偉ぶった烏に笑われた。兎のストラップは黒ずんだ。くらげのキーホルダーは白く錆びた。洗えば洗うほど駄目になる。磨けば磨くほど崩壊する。命がないから汚くない。蜘蛛の糸を垂らすのは運命じゃない。記憶が傾いて魂が漏れ出ていくのに、捕まえないのは忘れたからだろ。
桜が舞う。車輪に轢かれて消えていく。 麻布リボンで嘘を結べど、絆なんて裂けなかった。プラスティックのきれいなボタンが道草してた。花びらが恋慕を燃やした。
自分の感情は心らしき何かと交換されて、自分の意識は教室の窓から風に連れ去られて、自分の愛情は誰が注いだもの?
あなたのこと、いつもわかりたいんだ。無知のままではいられないの。何だって穏便に済ませたいの。決して潜まず、気に病まないで。光ってるんだよ、早く気づいて。疲れたら寝て忘れよう。鏡に向かって平和を出せば健康の証。よかったね。がんばってるね。至極の甘さを分けるから、どうぞ幸せに成ってください。シャーベット状の希望、慈悲ゼリーにホイップクリームの憧憬を掛けて、全部まとめてすくっちゃおう。二人きりで弄び合って、地底に転げたら叫ぼう。心配ないよって口ずさんだら生きてられるから。