ハウスのお嬢様が最強すぎるんですがっ!?
ザッザッ
ザッザッ
とある森の奥底。
ザッザッと草を避ける音。
僕の名前は 大田 伯最
実は僕は妖怪で、街の人達から追い出されたんだ、、、。追い出されたというか、無茶な事を任されたのかな……?
今僕のいる森の奥には、妖怪が住み着くハウスとやらがあるらしく、僕はそのハウスの探索を任されたんだ……
でも、本心は僕に出ていってもらいたいんだと思う。
伯最:「はぁ…ほんとにハウスなんてあるの……?」
もちろん、今の僕は不機嫌だ。
森はとても暗く、妖怪が出そうな雰囲気だ…。
「ギャァァァァァァァァァァァ!!!!」
伯最:「ギャァァァァァァァァァァァッッッ!!」
突然、森のもっと深い所から悲鳴が聞こえた。
僕はとてもビビりなもんだからつられて悲鳴を上げてしまった。
伯最:「えっ、、な、何いまの……」
少し落ち着いてからは先程の悲鳴が何なのかが気になった……。
怖い気持ちを抑えながら森の更に奥を進む。
ザッザッ
ザッザッ
ザッザッ
もうかなり奥へ進んだな……
今更だけど、僕はカマイタチという妖怪だ。僕は妖怪の中でもビビりで弱いから仲間からも見放されたんだよね……。
ふと、太い木の後ろを見た。
伯最:「ふぇ……」
??:「……あ″?」
目が合ってしまった。
木の後ろには執事服を着た吸血鬼がいたんだ……。髪は黒色。目は赤と青のオッドアイ。
先程の悲鳴の正体と思われる青年の首元をソイツは噛んでいた。
??:「……誰だ。お前。」
縦長い動向が僕を睨む。
僕は怖くて怖くて足が動かなければ声ですら出ない。
??:「ここはお嬢様の区域だ。不法侵入は殺すぞ。」
ッッッ怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い……!!
え、僕殺され……?
??:「聞いているのか貴様。」
瞬きする間もなくソイツは僕の目の前に現れた。
細長く冷たい指が僕の首を軽く掴む。長い爪が僕の首に少しづつ刺さっていく。
痛い……怖い怖い……
??:「……貴様、カマイタチか?」
伯最:「……え」
ソイツは僕がカマイタチだと気づくとササッと僕の首を掴んでいた指を離す。
とゆうか、なんで気づいたんだ……?
??:「同じ妖怪を殺すのはお嬢様から規制されているんだ。 」
伯最:「そ、そうなんだ……?」
??:「とゆうか、貴様は誰だ?耳と尾が丸見えだぞ」
伯最:「え、、」
ソイツにそう言われ頭を触る。確かに、耳が丸見えだ……。
恐らく、先程の恐怖さに隠すのを忘れていたのだろう…………。
伯最:「あ、名前……僕は伯最っていいます。」
??:「伯最……?大田伯最か?」
伯最:「え、は、はい……?」
え、なんでフルネーム知ってるの。
怖いんですが。。?
伯最:「とゆうか、貴方は誰なんです?」
??:「……。羽衣 露夜」
伯最:「露夜……?」
……なんか、露夜って、女の子みたいな名前だな…。
露夜:「それより、お前が伯最なら、お嬢様がお呼びだ。早く行くぞ」
伯最:「え、うん?」
露夜が森の更に奥底へ向かう。
僕はなんとなく露夜の後をついて行った。
続く。
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