此処はマフィア。私は莉乃..修理屋、正直いらないと思うんだけど。まぁそんな事はどうでも良くて…今日の仕事記録もつけていこうと思う。
朝から憂鬱極まりない..誰かと人生入れ替えたい。何も考えてなさそうな…そう、今私の隣にいるやつみたいな。
「あっははは!お前馬鹿すぎンだろ〜!? 」
隣でこうやって叫んでるのはゼイル、死神らしい..はぁ、早く私の命を持っていって欲しいけどこいつに持っていかれるのか…。頭痛がしてきた、仕事でもなんでもいいから気を紛らわしたい。
ソファには..嗚呼、私の嫌いな人間38号。ノディさんは情報屋で顔はいいんだけど…所謂ギャンブル中毒者?お金を異常な程欲してる。それとファルスさん、彼は幹部。物静かな人だから少し接しやすいかも..でもいつも煙草を吸ってるし、言う時はかなりズバッと言うから結構精神に来るなぁ。
…あれ?めずらしくファルスさんが結構自然に笑ってる?ノディさんも煙草吸ってるの珍しい..。そんな事を考えてると隣から聞き慣れたいつものうるさい声が頭に響く。
「おい莉乃ッ!何ぼーっとしてンだよ!..あ?あのイケすかねー餓鬼じゃねぇか」
餓鬼というのはノディさんのこと。そんな事を言ってゼイルはノディさん達の座るソファの方へ少し早足で行った。それに私も着いて行った。
ファルス「聞いてるのかい?ああもう1回言ってあげよう!こいつは..」
ノディ「…はぁ、」
やっぱりなんか違う..?いや気の所為だよ、私は最近来たばっかりなんだから。そんな事を考えていると、2人が 話をしている中ゼイルが割り込む。
「おいお前ら!このゼイル様が遊びに来てやったぜ!」
そう言うと、ノディさんが口を開ける。
「..嗚呼、君達か…今色々と大変で…」
え?これは夢?本当にノディさん?なんでこんなに普通の人みたいな言葉を?頭にそんな事を巡らせているとファルスさんが口を開ける。
「君達..?ああ金無し根性無し女とうるさい奴か」
ファルスさんってこんな事サラッと言う人だっけ?ノディさんみたいな..あれ?頭の中が混乱しちゃう…
「..お前らそんな感じだったか?」
ゼイルも私と同じ疑問を抱いてたらしい。そうだよね..なんか違う。
「説明を忘れていたな..」
ノディさんがはぁ、斗一つため息を着いてそう呟く。
「またか..もうこの説明何度すればいいって言うんだ?」
ファルスさんが面倒そうにそう呟いた。
「…入れ替わったんだ」
2人が同時にそう発した。
「は?え?どういう事なの…..?羨ましい。なんで私に訪れないのよ..ああ私が粗大ゴミだからか..早く死んで転生して違う人生を…」
またこんな事を言ってしまった。ゴミすぎる..冷静に考えても意味が分からない、入れ替わる?此処は現実なの..?
「はぁ?入れ替わる….?確かにそれならさっきのは説明が着くけどよ..」
ゼイルも動揺している。こんな奴と同じ感情なんて嫌だけど誰でもそういう反応をすると思う。
「..現実に起こっているんだ、其れに私達がこんな茶番をすると思うか?」
ノディさんがそう呆れたように話す。ノディさんはともかく..ファルスさんもやるとは到底思えない。この2人は今迄見た限り仲は良くなさそうだし..。
「直せるなら早く直したいね!キザヤニカスの体なんて..最悪だ」
相変わらず失礼な事をファルスさんが言う。この人がこんな事を言うのは少し慣れないな..。
「君な..私もこんなに視点が低くなるのは苦痛なんだ」
結構現実的な悩みをノディさんが打ち明けた。
「はぁ..?喧嘩売ってるのかい?」
癪に障ったのかファルスさんがそう言った。まぁ..身長に触れられるのは結構嫌いそうだしなぁ。
「..ほう?喧嘩ならやってもいいが君の唯一の取り柄の顔が傷付いてしまうんじゃないか?」
少し陰湿な笑みを浮かべたノディさんが人差し指で自身の顔を差しながらそう返した。
「喧嘩か!?見させて貰うぜ〜!」
ゼイルは2人のいつもの喧嘩を見るらしい..私は巻き込まれても嫌だし自室に歩いて戻った。
END.
〖キャラ設定〗
・莉乃
女性/三十路限界お姉さん/修理屋
・ゼイル
性別不明(いつもは女性姿)/憑いた人間を苦痛極まりない人生にして80歳まで生きさせる死神/武器屋
・ノディ
男/168cm/ギャンブル中毒/お金大好き/情報屋
・ファルス
男/177cm/ヤニカス/冷酷?/幹部
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