テラーノベル
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#mmdt
ろず
301
2,225
⚠️BL要素あり、年齢操作、ピアス捏造
以上が許せる方のみご覧下さい。
※学パロです
風呂上がりに洗面所で髪を拭いていると、電球に照らされたピアスがちらりと小さく主張した。
涼太が開けてくれた小さな穴。涼太の指が俺に触れて、涼太の声が俺にだけ届いて。夢のような時間だった。その先を望んでしまうほど、甘かった。
ピアスにそっと指先で触れる。今日開けたばかりの生傷。涼太につけてもらった…いや、つけさせた生傷。
「涼太…」
なんとなく声に出してみる。当然のことながら返事はない。それでも名前を呼びたかった。俺に振り向くことのない彼が、その手で俺に傷痕をつけたのだと俺自身に刻みつけたかったから。
部屋に戻りスマホを開いて涼太とのトーク画面を表示する。最後のメッセージは俺が風呂に入る前のものだった。
『今日はありがと!ピアスいい感じ!』
『どういたしまして。膿んだりしたら言って。俺が責任とる。』
『義理堅!?武士じゃんwww』
『誰が武士だ』
それだけの会話。なのに読み返していると心がぽかぽかと暖かくなる。
ずっとこのままでいたい。関係性なんて変わらなくていいのに、残酷なまでに俺たちは変わり続けてしまう。近い将来、二人は恋人になるだろう。もちろん葛藤もあるだろうが、それすら全部取っ払って二人は結ばれる。そして二人と親しい友人である俺はその報告を受けて笑顔で祝福しないといけない。それが一番美しい結末だから、そうするしかない。涼太の幸せを願うのであれば、そうしなければならない。
ねぇ翔太。俺は涼太に笑顔でいてほしいからさ、ここは身を引くよ。だからさ、
「消えない痕をつけてもらうぐらいは、許してほしいな」
どこかから疼くような痛みを感じた。
ピアスのせいにして、瞼を閉じた。
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