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忘れもしない、あの日。
窓から、綺麗な朝焼けが見えた。
綺麗だなと思いながら、
屋上へと繋がる階段を登る。
お父さん、お母さん。
私は今日 …… 死にます。
心臓が激しく動き回る音が聞こえた、
手が震えてた。
「私ってこんなに 死 が 怖いって思えたんだ。 」
ポロポロと涙がこぼれた。
なんのビルかも知らない廃れたビルの屋上で
私は 飛び降りた
…… ?
私は飛び降りた ??
…私は飛び降りたはずだった。
飛び降りたはずの私は浮いていた。
誰かの手に捕まっていたみたいで。
「誰!?」私は叫んだ。
捕まっていた手はオシャレな白い手袋の……
魔法少女?みたいな子だった。
その子は…、『一回降りてから説明していい!?』
と必死そうに言ってさ。
屋上に私を下ろしてくれたんだ。
私…急に怖くなってさ、自殺しようとしたことも、
その子の事も…。
で、大泣きしちゃったよね。
その子、めっちゃ慌ててたんだけど、慰めてくれて…
なんかまた、生きようと思えたんだ
その子の格好をまじまじと見たらさ、
ツインテールのピンクの髪に
ピンクのフリフリドレス〜みたいな
The女児が憧れる魔法少女みたいな感じだったの。
でもさ、その子目に黒いクマができてて手に包帯も巻いてて…、私と同じ境遇だったんだ。
私ちょっとまた安心しちゃったよね、
で、ビルから降りてさ、
その子の家に行ったんだ。
めちゃくちゃ汚かった。はっきり言ったらね。
でさ、魔法少女っぽいマスコットみたいなのも
居たの。変な感じのやつ。
座って話したんだ。
魔法少女の名前はミカで、ミカ達は
自殺する人を止める魔法少女的な
活動をしてるらしい。
で、私に一緒に活動して欲しいって言ってくれたんだ
え? なんて返事したかって?
それはね …。