「……翔太って弟居たの?」
「…らしいんだけどさ…俺には弟がいるなんて記憶ねぇんだよ…」
「ええ…翔太記憶喪失にでもなったの?」
「はぁ?だったらふっかとの記憶もないわ」
「ちょ、それは泣く」
いつもの様に登校して、教室に入ればまだふっかしか来ていなかった。
俺が記憶喪失なのであればふっかたちの記憶も無いはずだ。
でも、
──お兄ちゃんは忘れちゃったんだね。
夢の中で問われるこれ。
弟のことを忘れている…?
……何も思い出せない、何も分からない。
「…まあ、記憶が戻るといいな」
「………そう、、だな。」
戻るはずの無い記憶が…戻るか、、?
ー?? sideー
お兄ちゃん、ほんとに忘れちゃったんだ。
俺の存在も、弟としての記憶も。
写真が不自然なものもあるはずなのに。
一緒に遊んだのに、一緒にプラネタリウムも見に行ったじゃん。
それにお兄ちゃんはモデルもしてくれたじゃん…
意地悪、忘れないでよ。
「……お兄ちゃんのバカ。」
「?お兄ちゃん?」
「……なんでもない、行こうや、佐久間さん」
「お、おう。」
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ふっか(深澤辰哉)(16)
高校一年生。翔太の同級生で親友。
悪友と言われている。
佐久間さん(18)
翔太の弟と一緒にいる青年。
翔太の弟のことは何も知らない模様。
コメント
1件
この物語ワクワクします‼️ 弟はこーじくんな気がする😆 続き楽しみにしています😊