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こう言う雰囲気好き!! ココ春最高!! 主様の作品最高です!! フォロー失礼します!!(◍´˘`◍)
「いくら貢げは俺と付き合ってくれる?」
なぜコイツが俺にこんなことを言っているか。というかまず、なんの話をしているのか。話は数時間ほど前にさかのぼる。
俺は三途 春千夜。梵天という極悪犯罪組織のNo.2。
2時間程前に俺は資料を確認して欲しいという理由でウチの経費担当・九井 一(ココ)に呼ばれていた。コイツとは中々の腐れ縁で仲はよくないものの悪くもない。と言うような付き合いだった。いや───そう思っていた。
「ん、来たか。」
と九井が俺を見てそう述べる。そりゃ来るだろ。呼んだんだから。
「早速だが、これを見てくれ。」
とパソコンが置いてあるディスクの方へ呼ばれる。一体何なのだ。
そもそも俺はあまり事務をしない、するのは九井やたまに蘭と言ったところだろう。上に通さないといけない資料な限り俺を呼ぶ必要はない。
早急に出すような資料なのか?と勝手に想像しながらパソコンを覗き込む。
その瞬間、俺は絶句した。
そこに映っていたのは”俺”だった。ガキの頃の東卍や、天竺。そして、関東卍會の時のモノ。全て俺の写真。データ。
あんぐりしている俺をくすっと笑いながら見詰めるココ。
聞きたいことは山程あった。なぜこんな事をしたのか、こんなものを見せて何がしたいのか。だが、俺がこれを見た瞬間悟った感情は、
ー逃げろー
と言う反射的な思考だった。
その思考を読み取ったのか九井が俺の腕を掴んで述べた。
「驚いたろ。いつからこんなことしてたと思う?」
と、不敵な笑みを浮かべ質問をしてきた。
「し、知るかよ、何がしてぇんだよ、こんなの見せて、」
俺は内心【不味い…】という感情を持ちながら九井に訪ねた。
「いつからって…写真の一番上見ればわかるんじゃね?」
そう言って、アルバムを一番上までスクロールしていく。
「ハイ。どーぞ。」と言ってその写真の詳細を見た。
ーその日は新年一発目の東卍全体集会の日だった。ー
つまり、九井は東卍に入ってからずっと俺の写真やら動画やらを撮り続けていたのだ。流石に鳥肌が立った。
すると九井が自分の座っていた椅子に俺を座らせてきた。そして、膝に座り首を掴んで俺に訪ねた。
「いくら貢げは俺と付き合ってくれる?」