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#しーちゃんの小説コンテスト
めんだこ🤍🐙✨️
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(株)姫神V
242
オリキャラのストーリーです!
ほのぼのは少ないと思います‼️‼️
「……また見ているのか。」
ベルカディアは深く息を吐いた。
『お兄ちゃん。』
聞き慣れた、優しい少女の声。
数年前なら、その一言だけで微笑んでいただろう。
だが今は違う。
「……その呼び方をするな。」
『どうして? ずっとお兄ちゃんは私のお兄ちゃんだよ。』
「貴様は違う。」
ベルカディアは低く吐き捨てた。
「ルシアーナは、あの日死んだ。」
静かな病室だった。
痩せ細った妹は苦しそうに息をしながら、それでも笑っていた。
『最後にお願いがあるの。』
「何でも聞こう。」
『ずっと、私だけを見ていて。』
幼かったベルカディアは迷わなかった。
「ああ。約束だ。」
その直後。
少女は穏やかに息を引き取った。
冷たくなったはずの体から溢れた何かが、ベルカディアの右目へ流れ込んだ。
焼け付くような激痛。
悲鳴を上げ、目を押さえた彼が再び顔を上げた時、右目には上下二つの瞳が宿っていた。
それ以来。
どこへ逃げても、妹は見ていた。
何百年も。
何千日も。
眠る時も、食事をする時も、誰かと話す時も。
『今日は綺麗な夕焼けだね。』
『その本、面白そう。』
『ねぇ、お兄ちゃん。』
最初は涙が止まらなかった。
死んだ妹が帰ってきた。
そう信じたかった。
けれど。
「違う。」
ベルカディアは鏡を睨む。
右目だけが、少女のように笑っていた。
「貴様はルシアーナではない。」
鏡の奥から、小さな笑い声が聞こえる。
次の瞬間。
誰もいなかった部屋の隅に、一人の少女が立っていた。
数百年前と寸分違わぬ姿。
それなのに、足音だけは生者のように床へ響く。
「こんばんは、お兄ちゃん。」
少女は嬉しそうに微笑む。
ベルカディアは顔を歪めた。
「あの日死んだ妹の姿を借りるな。」
「私は私だよ。」
「黙れ。」
「嫌。」
少女は一歩、また一歩と近付く。
距離が縮まるたび、部屋の空気が冷えていく。
「お兄ちゃん。」
彼女はベルカディアの耳元で囁いた。
「いつになったら、一緒に来てくれるの?」
ベルカディアは拳を握り締めた。
この亡霊は、自分を「あちら側」へ連れて行こうとしている。
拒絶しても。
逃げても。
右目を潰そうとしても。
決して離れない。
END
今度からはほのぼの描きたいと思います🙄
絵文字表記
ベルカディア=❤️🦇
ルシアーナ=💙🪽
コメント
1件
うわ、この話……めっちゃ重いし、めっちゃ好きだわ。ベルカディアが妹の亡霊に何百年も追い続けられてる設定、最初からゾクゾクした。特に「右目だけが少女のように笑っていた」って一文がヤバい。鏡の中の描写と、足音だけ生者みたいに響くっていう細かい演出が効いてて、ホラーと悲恋が混ざった独特の空気感に引き込まれた。ラストの「いつになったら一緒に来てくれるの?」で背筋凍った。続きめっちゃ気になる!