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コメント
1件
うわ、この話……めっちゃ重いし、めっちゃ好きだわ。ベルカディアが妹の亡霊に何百年も追い続けられてる設定、最初からゾクゾクした。特に「右目だけが少女のように笑っていた」って一文がヤバい。鏡の中の描写と、足音だけ生者みたいに響くっていう細かい演出が効いてて、ホラーと悲恋が混ざった独特の空気感に引き込まれた。ラストの「いつになったら一緒に来てくれるの?」で背筋凍った。続きめっちゃ気になる!
オリキャラのストーリーです!
ほのぼのは少ないと思います‼️‼️
「……また見ているのか。」
ベルカディアは深く息を吐いた。
『お兄ちゃん。』
聞き慣れた、優しい少女の声。
数年前なら、その一言だけで微笑んでいただろう。
だが今は違う。
「……その呼び方をするな。」
『どうして? ずっとお兄ちゃんは私のお兄ちゃんだよ。』
「貴様は違う。」
ベルカディアは低く吐き捨てた。
「ルシアーナは、あの日死んだ。」
静かな病室だった。
痩せ細った妹は苦しそうに息をしながら、それでも笑っていた。
『最後にお願いがあるの。』
「何でも聞こう。」
『ずっと、私だけを見ていて。』
幼かったベルカディアは迷わなかった。
「ああ。約束だ。」
その直後。
少女は穏やかに息を引き取った。
冷たくなったはずの体から溢れた何かが、ベルカディアの右目へ流れ込んだ。
焼け付くような激痛。
悲鳴を上げ、目を押さえた彼が再び顔を上げた時、右目には上下二つの瞳が宿っていた。
それ以来。
どこへ逃げても、妹は見ていた。
何百年も。
何千日も。
眠る時も、食事をする時も、誰かと話す時も。
『今日は綺麗な夕焼けだね。』
『その本、面白そう。』
『ねぇ、お兄ちゃん。』
最初は涙が止まらなかった。
死んだ妹が帰ってきた。
そう信じたかった。
けれど。
「違う。」
ベルカディアは鏡を睨む。
右目だけが、少女のように笑っていた。
「貴様はルシアーナではない。」
鏡の奥から、小さな笑い声が聞こえる。
次の瞬間。
誰もいなかった部屋の隅に、一人の少女が立っていた。
数百年前と寸分違わぬ姿。
それなのに、足音だけは生者のように床へ響く。
「こんばんは、お兄ちゃん。」
少女は嬉しそうに微笑む。
ベルカディアは顔を歪めた。
「あの日死んだ妹の姿を借りるな。」
「私は私だよ。」
「黙れ。」
「嫌。」
少女は一歩、また一歩と近付く。
距離が縮まるたび、部屋の空気が冷えていく。
「お兄ちゃん。」
彼女はベルカディアの耳元で囁いた。
「いつになったら、一緒に来てくれるの?」
ベルカディアは拳を握り締めた。
この亡霊は、自分を「あちら側」へ連れて行こうとしている。
拒絶しても。
逃げても。
右目を潰そうとしても。
決して離れない。
END
今度からはほのぼの描きたいと思います🙄
絵文字表記
ベルカディア=❤️🦇
ルシアーナ=💙🪽