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あお
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あお
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ごま油ぬりぬりんちゅ
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izw×ymmt
機会費用、という経済の用語がある。
何かを選んだことで、諦めたもう一つの選択肢の価値、という意味だ。
今、俺はまさにその選択肢を選ぶ場面に直面している
会社での飲み会のあと。
家が近いからといって、俺は酔い潰れた山本をタクシーで連れて帰ることになった。
今はタクシーの車内。
山本は酔って寝ている。
そして、俺は山本のことが好きだ。
クイズも漢字も謎解きも強いのに、ホラーや指摘ゲーには弱い。
明るく親しみやすいが、たまに毒を吐く。
俺はそんな山本の魅力にすっかり虜になってしまったのだ。
つまり、今はチャンスなのだ。
俺が山本を家に送り、そのまま告白して仕舞えばいい。
でも、振られたら?
明日からはこの関係を維持できないだろう。
仕事も滞るかもしれない。
でも、今逃せばきっと後悔する。
どちらの選択を取るのか、取るべきなのか。
一度未来を選んで仕舞えば別の未来は消える。
選ばなかった可能性を振り返っても全て”たられば”の後悔だ。
もう一つの選択肢の価値は。
恋愛においても知識が抜けない、それも俺らしいか
自嘲的な笑みが浮かぶ。
もっともらしいことを言っているが、実際、好きな人を前にしたら、論理的な行動、理性を保つことはまず無理だ。
そんなことを考えながら山本の寝顔を見ていると、タクシーが着いた。
「おーい、山本、起きてるか?
着いたぞ」
ゆすっても起きない。
しょうがないから、山本をお姫様抱っこして、マンションに運ぶ。
こんなところを見られたら、そんな思考は俺の前で何も知らずに無邪気に寝ている山本の寝顔を見ていると働くはずがない。
部屋についた。
とりあえずソファに座らせて周りをみる。
おびただしい量の漢字の本。
モンスターや栄養ドリンクのゴミ。
そして、あまりに物が少なすぎる部屋。
山本の生活が心配になったが、
それは置いておく。
ダメ元でもう一回呼ぶ。
起きたら、告白する。
そんなことを考えながら山本をゆする
「山本、起きろ、家着いたぞ」
山「…んぅっ、ぃざわさん?
送ってきてくれたの?」
起きた。
起きてしまった。
寝起きも可愛い。襲いたい
そんな自分の丸出しな欲はしまって山本に声をかける
「おぉ、起きたか
良かった、山本、何しても起きないからさ
どうしようかと思ったんだよ」
山「ぃざわさん、ありがと」
その声に俺は我慢できなかった
山本の前に俺はひざまづいた。
「俺、山本のことずっと好きだったんだ。 」
山本をみる。
驚いた表情。
すっかり酔いは覚めたらしい
そりゃ、そうか
急に好きっていわれてもな。
「別に、返事が欲しいわけじゃない
こんなこと急に言われてもって感じだろうし…」
言葉の途中で視界が暗くなる。
抱きしめられている、と分かったのは少し後だった。
「山本?」
山「僕もずっと伊沢さんのこと好きだった。
僕でよければ、付き合ってください」
夢じゃないか、そう思った。
でも山本から伝わる温もり、
後ろに回された手から伝わる震え、
全てが現実だと物語っていた。
俺もそっと腕で包む
「喜んで」
俺は、正解を選べたらしい。
今回は少し長くなりました
僕の一番好きなカプを描いてなかったことに気づき、書いてみました。
恋という未来を選ぶか、
このままの平穏という未来を選ぶか。
機会費用という経済学の用語を伊沢さんに使ってみました。
コメント
1件
読了しました〜!✨ 第八話、めっちゃ良かったです…!伊沢さんの「機会費用」という経済用語で自分の恋を分析しちゃうところ、すごく彼らしくてニヤニヤしちゃいました📖💭 酔った山本さんをお姫様抱っこするところ、もうドキドキが止まらなかったです…!告白して、まさかの両想いだった展開に胸がぎゅっとなりました。山本さんからの「僕でよければ」、優しすぎて泣けます。お互いの気持ちが重なる瞬間の描き方が、本当に丁寧で素敵でした…!あおさんのこのカプ愛、しっかり受け取りました🥀🤍