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izw×trsk
学パロ
trsk視点
昼休み。
職員室の扉が勢いよく開き、すっかり常連と化した君が顔を出す。
伊「先生、今日も分からないとこあって、このベクトルってとこ、教えてください」
──うそだ。
彼がそんなところでつまずくはずがない。
そもそも伊沢くんはどの教科も抜群にできる。
僕に聞きにくる理由が分からない。
「どこ?」
伊「ここです。」
伊沢くんがノートを差し出す。
「ベクトルっていうのはねェ。」
僕は伊沢くんのノートにペンを走らせる。
「大きさだけじゃなくて、向きも持っている量なんだ。」
「同じ長さでも、向きが違えば別のベクトルになる。」
「だから──」
説明を終えると、伊沢くんはすぐに頷いた。
「……で、伊沢くん。分かった?」
「うん。」
僕の説明を一回で理解している。
彼には、ここに来る何か他の理由がある。
そんな気がした。
伊「ねぇ、先生。」
「ん?」
伊「ベクトルって恋愛みたいだよね。」
「恋愛?」
伊「うん。」
伊沢くんは机に頬杖をついてこちらを見上げる。
伊「どれだけ気持ちが大きくても。」
伊「向いてる相手が違ったら意味ないじゃん。」
考えたこともなかった。
僕は奥手でずっと恋愛から離れて生活してきたからだろうか。
伊「先生は好きな人とか、いないの?」
「僕?」
「僕は数学とゲームがあれば十分かな。」
「ふーん。知ってたけど、やっぱそうか」
伊沢は肩をすくめる。
その目が少し残念そうだったのはなぜだろうか。
伊「せんせ、俺じゃダメなの?」
不意に伊沢くんがそう言う。
驚いて横を見ると、至近距離に伊沢くんの顔があった。
伊「俺のベクトルは ずっと先生の方向を向いてるのに。」
一瞬思考が止まる。
不意にドキっとしてしまった自分を隠すように、少し上擦る声で返事をする
「…昼休み、もう終わるよ」
やべぇ、次体育じゃん、先生またね
そう言って慌てて出ていく君を無意識に眺めていた。
我に帰る。
伊沢くんは生徒。
僕は先生。
でも、心拍数や体温で分かってしまった。
僕はとっくに伊沢くんを生徒以上に見てしまっていたのだと。
僕のベクトルはいつのまにか数学ではなく伊沢くんの方向に向きを変えてしまっていたのだと。
少し赤らんだ頬を隠すように、僕は数学の問題を解き始めた。
izw視点
もし、恋をした相手が人気者の先生だったら。
そして、その人が恋愛に興味がなかったら。
攻略法は勉強よりも、もっと難しい。
俺が好きな相手、鶴崎先生は俺の数学の教科担任だ。
ニコニコした笑顔と穏やかな雰囲気に女子生徒のファンも多い。
ただ、先生自身はそれを全く気にしていないのだ。
本人は数学とゲームが大好きで、それ以外になんら関心がない。
でも、少しでも俺は鶴崎先生と話したくて毎日昼休みに質問に行っている。
今日も職員室に行く。
少しでも特別な生徒になりたくて
学パロでした
ベクトル:矢印で大きさや向きを表すこと。
皆さんの好きなカプとか推し語りとか、コメントに書いてくれたら嬉しいです
コメント
1件
うわっ、第九話、すごく良かったです…!ベクトルを恋愛に例える伊沢くん、ずるすぎる…あれ絶対わざとだよね?「俺じゃダメなの」の距離感にドキッとしました。trsk先生が「数学とゲームで十分」って言ってるのに、最後に気づいちゃうところも切なくて好きです。学パロ、もっと読みたいです!
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#bl
あお
214
#問答打
あお
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ごま油ぬりぬりんちゅ
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