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放課後、俺は掃除を頼まれたから教室に残っていた。
ふと教室の隅にいるクラスメイトに目を向ける。あの人は確か…
「りょう…樂…朝比奈 樂か。」
あの人は俺の事どう思ってんのかな…苦手意識?持たれてるかもなぁ、仲良くなりたいけど無理させるのもな…
「とりあえず話しかけてみるか、たぶん大丈夫だから。」
掃除用具を片付け、樂に近づく。「何書いてるの?」言ったあとに、よく見ると絵を描いているみたいだと気がついた。「えっ、と、別に」なぜだか分からないが目が離せなかった。
「上手だね。」
そう言うと、樂が顔を上げた。目が合った、目が合ったと思ったら顔を真っ赤にして目をキョロキョロさせた。やっぱり、目が離せないな。思わず笑ってしまった。
「ありがとう。透くんは、努力が……すごいと思う。」
少し間が空いて、樂が言った。
努力?俺って努力してたっけあれは普通でしょ。俺なんかもっと頑張らなくちゃいけないのに……
「また明日、友達待たせてるから…明日も話したい。」
あ、そっか、……。「またね。」何となく手を振った、でももうこの教室には俺以外いなかった。