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sxxn様の名前・口調等をお借りした二次創作です。
能力パロ
曲パロ
死ネタ
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紫苑 琉生 ( 17 )
能力 時止め
夏希と幼馴染。
赤井 夏希 ( 17 )
能力 毒使い
琉生と幼馴染。
桃瀬 蘭乃 ( 17 )
能力 花咲
琉生と幼馴染。
水谷 莎草 ( 17 )
能力 雨降り
蘭乃と幼馴染。
黄雅 誠 ( 17 )
能力 魅惑
蘭乃と幼馴染。
鹿立 未鳥 ( 17 )
能力 山神
敵軍の総大将。
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お借りした楽曲/
サマータイムレコード/じん
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わんく
夏希 / 琉生!
あの日の君の影を、
未だ、探している。
あの、夏の記憶を_。
*
学校 - 教室
琉生 / ……
どうも最近は気分が乗らない。
昨日も今日も、
晴天だったというのに。
琉生 / ……はぁ、
何故だろう。
この頃は少し、
思い出に浸りすぎている。
はるか遠くの入道雲を見ては、
あの日の記憶を繰り返す。
蘭乃 / 琉生、次移動だよ~?
琉生 / …あぁ、ごめん…
何事にもやる気が出ないのは、
最近の暑さのせいだろうか。
…あぁ、今日も、
だるいくらいの快晴だ。
*
学校 - 体育館
きゅっ、きゅっ…だんっ!!
体育館特有の音がする。
シューズが音を立てている。
琉生 / まぶし、゛…
あまりの太陽の光に、
少し目が眩む。
足元がふらついて、
気づけば転倒。
蘭乃 / 琉生っ、!?
琉生 / ………
あ~…なんだろ。
不思議と、
体が痛いわけではない。
…眩しいなぁ、太陽。
そんなことを考えながら、
重い瞼に身を委ねて、
目を閉じた。
*
過去の記憶 - 丘
夏希 / なぁ~、琉生って将来の夢ないん?
琉生 / ね~よ、考えたことすらない。
将来なんてどうでも良かった。
能力なんてものが、
存在してしまう世界だから。
俺の時止めは、
その中でも稀有な能力。
琉生 / ぁ~、でも、
夏希 / !なんかあった、?!
強いて言うなら、
琉生 / 夏希と一緒に居ることだな、!
夏希 / …お前、ほんとずるいのな。⸝⸝
琉生 / だろ?
夏希は大親友で、
一番、大切な人だから。
俺が隣で守るんだ。
夏希 / じゃぁ、十年後に*******!!
琉生 / …ぇ、夏希?
*
学校 - 保健室
琉生 / …は、っ
莎草 / あ、起きた?
琉生 / …ごめ、俺倒れたよな、?
莎草 / 蘭乃くんが運んでくれたよ~。
蘭乃が運んでくれたのか…
あとで感謝だな。
…そういえば、
夏希の…もごもごして分からなかったの、
なんだったんだ…?
いくら考えても、
“それ”を思い出せはしなかった。
俺も年取ったかなぁ、
なんて、
まだ高校生だけど。
*
過去の記憶 - 秘密基地
夏希 / ここはこうして、こう行こうぜ!
琉生 / じゃあ、俺が合図するわ。
少し大人ぶって、
作戦なんて立ててみて。
俺らにしか分からない、
不思議な合図を立てて。
夏希 / 行くぞ琉生!!戦争だー!!
琉生 / 蘭乃ふるぼっこ~!!
蘭乃 / ね~ぇ!!多勢に無勢だってこれ!!
戦争だ、戦争だと、
おもちゃの剣で戦う。
遠い存在だった、戦争。
それも今は、
それほど遠くない。
*
過去の記憶 - 避難所
琉生 / …ぁ、夏希、
夏希 / 琉生っ、!!
戦争が始まった。
能力を悪く使うやつらと、
それに抗うやつらの。
危ないからって、
一般市民は避難所行き。
琉生 / …夏希、おばさんは…、、?
夏希 / …しんじゃっ、た。
琉生 / ぇ、ぁ、…ごめん、
この世界は理不尽だ。
いいや、
当然のように理不尽だ。
大人たちのせいで、
夏希は、
ひとりぼっちを強いられた。
夏希 / かあさん、…あいたぁい、” ( 泣き出す
琉生 / ぁぇ…、大丈夫っ、夏希… ( 抱き締める
当たり前だ。
母が死んで悲しまない子が、
どこに居るというのか。
こんなこと初めてで、
迷ったけど、
こんな状態の夏希に、
俺の家族もみんな死んだなんて…
絶対、言えない。
…こんなんだから、
俺は弱虫なままだ。
夏希 / っん”…琉生の親は、? ( 泣き止む
琉生 / …戦い、行ったよ。
夏希 / …お姉さんと、お兄さんは?
琉生 / ボランティア、…だよ。
嘘ついて、
繕って。
少し、憂鬱になりそうだ。
*
思い出の丘 -
琉生 / ぅわ、…ここの草も背ぇ伸びたな。
蘭乃 / そーなの?そういう草じゃなくて?
琉生 / 昔はもっと低かったんだよ。
背高草が生い茂る、
あの思い出の丘。
草をかき分けて、
薄い雲の向こうに滲む、
眩しい太陽に、
恨みを込めて睨む。
なんでこんな暑いんだ。
夏希 // 孤独になったら来いよ、ここはいつでも迎え入れてくれるから。
琉生 / …っ、 ( 振り向く
昔、君が言ったんだ。
“孤独になったらおいで”って。
吹き抜ける風に、
草がざわめきで返事する。
…会いたいな。
琉生 / …、はは、
こんなの、
思っても叶わないのに。
全部、太陽のせいだ。
…そう、
きっとこの感情は、幻。
*
いつかの秘密基地 -
蘭乃 / ぅわ、懐かし…
琉生 / よく戦争ごっこしたよな~。
蘭乃 / あーwしてたわ、w
あの頃はそう、
3人で、楽しく…
夏希 // 楽しいな、琉生!!
琉生 / …、はっ、
蘭乃 / ………
純粋に、
それはもう単純に、
ただ楽しいと、
はしゃいでいたあの頃。
きっと未来も、
この場所でこのことを、
語らうのだろうと、
笑い合っていた。
琉生 / …夏希、 ( 呟く
蘭乃 / 、!……
飛行機雲が見える。
あの日も…
こんな空だったな。
蘭乃 / …覚えてるんだ、夏希のこと。
琉生 / …ぅん、
あいつは言った。
最後だとも思わなかった、
俺らの別れの日に。
夏希 // …眩しいなぁ、 ( 泣
ただ一言。
飛行機雲を見ながら、
あいつはそう言った。
琉生 / …なぁ、蘭乃。
蘭乃 / どうしたの、琉生。
琉生 / …思い出せなぃ、
蘭乃 / …何が、?
琉生 / 夏希の、…っ、かお、” ( 泣き出す
泣いていたのも、
飛行機雲を見ていたのも、
全部、全部覚えているのに。
顔だけが、
思い出せないままで。
琉生 / ずっと、”…だぃすきなのに”、っ ( 泣
蘭乃 / …やだね、思い出したいね…、 ( 撫
琉生 / うぅ”、…あぁ”ぁッ、! ( 泣
ごめん、夏希。
ごめん、…
*
とある荒野 -
現実というのは、
思っているより早く過ぎる。
もう戦場に駆り出される。
17歳から徴兵が可能で、
さらに時止め。
戦争において、
時間を操れるのは好都合。
だから、
俺は政府に狙われていた。
で、見事に徴兵された。
夏の日差しが体力を奪う。
明日から戦場。
それでもまだ平凡な今日も、
明日には崩れる。
蘭乃 / …絶対見つけような、夏希。
琉生 / …うん。
誠 / 俺らも一緒やから、!
莎草 / せやで!!
二人は蘭乃の幼馴染。
一緒に徴兵されてる。
どうせどれだけ戦おうと、
また昨日の今日、
延長戦が続くだけ。
なのに大人は、
理不尽に子供を戦わせる。
子供は臆病だとか言うけど、
自分たちの代わりに子供を使う。
大人の方が、
子供よりよっぽど臆病だ。
そんなことに、
今ようやっと気づいて、
なんだか呆れてしまう。
琉生 / ぁ~…死にたくねぇ、
蘭乃 / そうだね…彼女とか作りたかった。
莎草 / 莎草も~。
こんなくだらない話で、
明日もまた、
笑っていられれば良かったな。
*
戦場 - 最前線
がきんっ、
ばんっ、
ぐしゃっ。
痛々しい音が響く。
琉生 / ぅ”、…
蘭乃 / 、!琉生、大丈夫…、?
昔っから血が嫌いだ。
家族が死んだ時を、
思い出すから。
琉生 / ら”、んの…っ”
蘭乃 / ちょっと向こう行こ、
琉生 / ぅん”…、ッ
それでも今、
あの山積みの屍によって、
世界は周り、
形を歪ませて成していく。
蘭乃 / …大丈夫?行ける、?
琉生 / …大丈夫、行く。
太陽がジリジリと暑くて、
まさに炎天下の中。
ゆらゆらと、
陽炎が揺らいでいる。
琉生 / …夏希、
また会いたい。
また会うために、
お前との思い出を、
忘れずに大切に、
抱きしめていくから。
戦場に、足を進めた。
*
戦場 - 第一地点
なにか思い出せないもどかしさに、
また明日の夢で、
なんて理由をつけていた。
夏希 // …ねぇ、琉生
琉生 / …、夏希っ、? ( 振り向く
そこには居なかったけど、
夏希の声が、
聞こえる。
夏希 // もう戦争は止まらない、戻れない。
琉生 / ……
夏希 // だから未来のある世界に、
夏希 // 変えようぜ、俺らで。
…あぁ、そうだな。
琉生 / 約束、…守らなきゃな。
*
戦場 - 第二地点
琉生 / …っ、”く、 ( 切る
敵 / くそ”が…っ!
夏希 / ……、あ、
琉生 / 、!また敵……ッ”、ぇ、?
雰囲気、
能力、
声。
…夏希、なのか?
夏希 / 何してんだよ、琉生。
琉生 / …ぇ、ぁ、
夏希 / ほら、… ( 切りかかる
琉生 / ぅわっ”!? ( 受け止める
なんで、なんで…っ?
夏希、
なんだよな…?
琉生 / なんでっ…、夏希、?” ( 泣
琉生 / 忘れちゃった、…ッ”? ( 泣
夏希 / 忘れてねぇよ。 ( ぐぐっ
夏希 / けどもう…あの頃の俺はいねぇの。
琉生 / ッ、”…うそ、うそだ、ぁ”…っ ( 泣
あの頃の優しい夏希は、
もう居ないの…?
夏希 / あの頃の秘密基地も、 ( 離れる
琉生 / …、
夏希 / 戦争ごっこも、何もかも…
夏希 / 全部、終わったんだよ。
琉生 / …うそ、だ、 ( 涙が滲む
夏希 / ッ”!だから、!!
夏希 / あれはただの思い出で終わるものだから!!
夏希 / いつまでも引きずんなよ弱虫ッ”!!
琉生 / ぇッ、”……、ぁ、う”、 ( 泣き出す
そんなこと、思ってたの…?
夏希と会いたかったの、
俺だけ、なの…?
*
未鳥 / 夏希ちゃん〜?どんな感じ?
夏希 / …因縁の相手と戦い中ですが。
琉生 / ぅぐっ”…、ぇ、”ッぐ、 ( 泣
未鳥 / 泣いてるけど、 ( 笑
昔から、
琉生は面倒くさかった。
でもそんなところが大好きで、
守りたくなる。
誠 / 琉生く~ん…どうしたんっ!?
琉生 / なッ”、…でも、な、” ( 泣
誠 / ……ッ、 ( 琉生抱き締める ( 睨む
夏希 / おぉ、こわ。
そんなことしてるから、
戦争は終わらない。
あの日迷い込んだ俺達は、
もう…
夏希 / 終わったんだよ、全部。
*
過去の記憶 - とある街中
琉生 / やめてくださいっ、!!
夏希 / 離せ、この…っ!!
大人 / 戦争には君が必要なんだ。
大人 / ね。早くおいで。
時止め、という能力は、
戦争において、
好都合な能力。
幼いながらに、
琉生は大人に追い回された。
琉生 / いや”っ、いやぁ”…ッ ( 泣
夏希 / …っ、連れてけ、
琉生 / …ぇ、、
夏希 / 俺を連れてけ…っ!!
大人 / ほぅ、お前を?
夏希 / 俺は毒を使える…申し分ないだろ!!
ただ、
琉生に苦しんで欲しくなくて。
必死に、助けた。
大人 / …まぁいいか。
大人 / じゃぁ、君が着いてきて。
夏希 / ……… ( 頷く
琉生 / ぇっ、ゃだ、まって、…っ
夏希 / ……、 ( 歩き出す
琉生 / まって、”…まってよぉ”、夏希ぃ、”!! ( 泣
ごめん、…
ごめんなぁ、琉生。
もっと普通に、
生きたかったよな…
本当なら、
俺とお前の能力…
逆だったんだぜ?
でも大人のせいで、
能力入れ替えられて…
苦しいよなぁ、
生きづらいよなぁ、
ごめん…
ごめんっ…
*
戦場 - 第二地点
未鳥 / 黄色の子は俺が受け持つよ。
夏希 / ん、あざ…
誠 / ……っ、
琉生 / …誠、もう大丈夫……
誠 / ……、 ( 頷く
もう大丈夫。
ちゃんと、
夏希と向き合う。
琉生 / …能力発動、”空間隔離”。
夏希 / …へぇ、ちゃんとしてんな…
空間隔離。
俺らの時だけ止める。
周りからは何してるか分からなくなる。
体は動くようになっている。
何も気にせず、
俺らだけの空間で、
俺らなりの戦いをする。
夏希 / じゃぁ、こっちも行くぜ…?
琉生 / ……、 ( 頷く
夏希 / 能力発動、”霧散性毒玉”。
琉生 / ッ、!?まじか…っ
霧散性…だから、
空気は今、毒塗れ…っ
琉生 / げほっ”…、ごほ、”…
夏希 / はっ、密閉空間にしたのが仇になったな。
琉生 / ぜ~ッ”…ひゅ”、…っぐ、
息が苦しい…
毒、強いなぁ…
琉生 / “止ま、れ”…っ”、!!
夏希 / …へぇ、やるじゃん?
…勝てるかなぁ、
*
琉生 / ぜ~…、ッ”、…はぁ”、
夏希 / はっ、もうギブか?
琉生 / …っ、なんで、”
夏希 / あ?
琉生 / なんで、戦うんだよ”ッ…
夏希 / …、、
俺ら反乱軍は、
大昔に見捨てられた、
悲しい一匹狼の群れ。
お互いの意思なんて知らない。
自分のやりたいことをやる。
そうしていたら、
たまたま群衆と、
意思がわかたれただけ。
琉生 / そもそも、”…反乱軍って、ッ”なんだよ、…
夏希 / …独りぼっちの、集まりだよ。
琉生 / …独りぼっち、?
夏希 / 人々の影になる人が…集まってんだ。
琉生 / …、!
そんな独りぼっちの子供が、
たくさん、沢山集まって、
その無邪気で無垢で、
ただ純粋ではちゃめちゃな、
子供たちの作戦が、
今日もまた、
群衆に牙を向いている。
これ以外に、
今の状況を言い表せようか。
夏希 / だから…琉生も敵だ。
琉生 / ッ”、!…そっ、か、
夏希 / 容赦なく殺すぜ、俺は。
また、綺麗な明日を見るために。
*
夏希は、もう…
俺の知る夏希じゃないみたいだ。
かと言って、
もうそんなに動けない。
夏希 / ………、 ( 腹を刺す
琉生 / …ぁ、かは、゛っ、?
やば、油断した…
刺さ、れた?
夏希 / …ごめん、琉生。 ( 呟く
琉生 / …、!夏希っ、 ( 抱き締める
夏希 / …はっ、?!
ごめん、ごめんね。
あの時、、
俺が弱かったせいだ。
夏希を、ひとりにした。
琉生 / ごめ、ん”……ひとりにして、ごめんっ”、
夏希 / …ぇ、いゃ、
勝手にまたどこかで会えるって、
夏希なら大丈夫って、
俺、最低だったよね…
琉生 / か”ふッ”……、ぅ”、ごめ、”ん…
夏希 / …、っ、 ( 刃物を抜く
琉生 / ごほッ”、…がは”、っ…
痛いなぁ。
でもきっと、
夏希はこれよりたくさん、
寂しくて辛かったんだよね…
琉生 / ひゅ”~……、ひッ”、は、ぁ”…っ
やばぃ、かも…
もう、視界が…
*
夏希 / 琉生、?琉生っ、!!
琉生 / な、つ”き、……ッかは”、
どうしよう…
…そうだっ、
夏希 / 能力発動、”逆流・治癒毒”…、っ
毒ならなんでも扱える。
それならきっと、
解毒剤とか、
治癒毒でもいけるはず…っ
琉生 / ひゅ”……、ふ、ッ”……
夏希 / げほっ”、…くそ、”!!
俺の毒は、
俺の血液を変換して作る。
だから、
こんな量使ったら、
確実に、失血死する。
琉生 / …、な、”……っ、”き、?
夏希 / 、!待ってな、すぐ治すから、”…ごほッ”、
琉生 / ふ~”、…ッ、ぃい”、よッ”……
夏希 / だめ、俺がやなの、絶対助けるから。
たとえ俺が死んでも、
琉生だけは絶対、
守るって決めたから。
*
やめて、…やめてよ夏希。
そんなことしたら、
夏希が死んじゃう…
夏希 / はぁ”ッ……、おぇ”っ…、ぐ、
琉生 / も、”…いぃよ”、やめて”…っ”
夏希 / ゃ”だっ…、!
なんで、なんでだよ…っ
夏希 / …琉生を守るって、”…
夏希 / 言った、”…だろ、? ( 微笑む
琉生 / …、っ!
夏希 / …もう、大丈夫か、、っ… ( 倒れる
琉生 / 夏希っ”、…
なんで…どうして、。
血を毒に変換する能力。
その危険さは、
俺も夏希もよく知っていた。
ごめんなさい、夏希。
俺のせいかな…?
琉生 / やだっ、…しなないでよ、夏希ぃ”…、ッ ( 涙が滲む
夏希 / はは、…大丈夫、だ、って、 ( 頬を撫でる
苦しみながら、
それでも笑って、
俺と会話する夏希を、
ひとつの風が包んだ。
夏希 / ぁ”~…涼しいなぁ、”
琉生 / …、夏の風、だもん……
琉生 / …涼しい、ね……” ( 涙が滲む
夏希 / …、また、な… ( 微笑む
それまで俺の頬にあった手が、
力無く、
するりと地に落ちた。
真夏の空は、
綺麗に透き通っていた。
…泣いちゃダメだ。
夏希のために、
俺が泣いちゃダメだ。
琉生 / またね、夏希……、
泣かないように、
全部飲み込んで。
琉生 / さよなら、…
*
秘密基地 -
琉生 / ……
夏希 // それはないだろ~!! ( 笑
琉生 // いや、今のは夏希のせい!! ( 笑
あの時はあんなに、
無邪気に笑いあったのに。
蘭乃 / …あ、やっぱりいた。
琉生 / …、蘭乃、
蘭乃 / どうだったの、夏希とは…
琉生 / …、ッ” ( 涙が滲む
夏希…
またどこかで、って、
言ったのに…
琉生 / …夏希、しんじゃった… ( 涙が滲む
蘭乃 / …!、そっか。 ( 抱き締める
琉生 / …ッぅ”、おれ”のせいでっ、しんじゃったぁ”…ッ!! ( 泣
蘭乃 / うん、うん……
琉生 / なにか”っ、…もっと違う方法で、”
琉生 / あの能力…ッ”、使えなかったなぁ”、…? ( 泣
蘭乃 / うん、…
琉生 / 俺と”…能力入れ替わらなかったら”っ、
琉生 / 今も”…ッ隣に居たかなぁ”っ、? ( 泣
蘭乃 / …っ、そうだね、 ( 強く抱き締める
琉生 / うぁ”…、うぁ”ぁんっ、!!” ( 泣
蘭乃はそれからも、
相槌を打つだけで、
何も言わずに、
抱き締めてくれていた。
そういう所、
ほんとに、優しい。
ちなみに誠と莎草は、
重傷を負って入院。
戦争も最終局面まで来た。
俺らは怪我が酷くて、
もう出してもらえないけど。
蘭乃 / …琉生は頑張ったよ、
蘭乃 / たくさん、…たくさん、頑張ったよ。
琉生 / おれ”っ…がんばっ、たぁ”、 ( 泣
蘭乃 / うん、頑張った… ( 撫
ね、頑張った。
俺、
頑張ったんだよ…
だからさ、
また撫でてよ、夏希…
*
丘 -
この丘は見晴らしがいい。
俺らの秘密基地も見える。
琉生 / …また、逢えるかな。
蘭乃 / …信じていればきっと、ね。
子供の頃の約束。
果たせなかったけど。
夏希 // またどこかで思い出したら、
夏希 // ここで逢おうな!!
琉生 / ………、
何度でもここで描くよ。
ここでお前と…
再会する未来を。
なぁ、だからさ…
お前も信じて、
ここまで来てくれよ。
なぁ…
琉生 / 夏希。
お前は、
きっと世界を、変えたよ。
*
夏希 // お前、ほんとずるいのな。⸝⸝
琉生 // だろ?
夏希 // じゃぁさ、
夏希 // 十年後に一緒にいたら、
夏希 // その時はまた、戦争ごっこしような!
琉生 // 夏希らしいわ…いいぜ、やろう!!
子供たちの、
はちゃめちゃで、
純粋で単純な、
一つの作戦_𓐍 𓈒◌
ℯ𝓃𝒹 ~ *
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
初の曲パロ。
なんだか上手くいってない((
ハピエン厨なんで、
メリバ以外はハピエンです((
ヒロアカの、
お茶子ちゃん、ヒミコちゃんの、
あの感動的なストーリー、
ちょっと参考にさせて頂きました。
ではまた、
どこかの作品で。