テラーノベル
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🖤視点
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佐久間くんはいつだって
俺の想像の斜め上を行くんだ
キスだけで顔真っ赤にするくせに
「やっぱりさぁ、もうちょっとやらしいお願いしてみない?」
て
俺、もしかして何か試されてるの?
付き合った初日で手を出すのは軽すぎたかと、これでもちょっと反省していたんだけど
だから今日は健全にって
後ろから抱き締めてるだけで充分幸せ感じちゃってたし
こうすっぽりハマる感じが好きで
ぎゅっとしながら佐久間くんの肩に顔を置いてると、何か妙にリラックス出来るんだよね
髪からなのか身体からなのか
心地好い匂いもするし、このままずっとこうしてたいな、と本気で思うぐらいだった
後ろからなら佐久間くんも自由にテレビ見たり出来るから、邪魔にならない良い手だと思うんだ
ただ抱えてる手は離してやれないけど
これは、佐久間くんが全面的に悪いから
俺から逃げてた佐久間くんが悪いから
もう逃がさない
様子がおかしいって事に気付いたのはいつだったかな?
俺はやっぱり鈍いみたいで
「最近どうした?」
「お前、佐久間と喧嘩したりしてんの?」
そんな風に聞かれて気が付いた
自分の事でいっぱいいっぱいになっていたのは事実
オーディションに受かって
渡加が決まったのは約半年前程前のこと
オーディションの話がきた時は俺もどこか軽く考えていて、康二の時みたいにカナダと日本を行ったり来たりするものだと思っていた
自分のやりたい事も大事だけど
9人で出来る事も大事だったから
けれど、話は活動休止と渡加の話に傾いていった
時間的なこと
言語の問題
日本とは違う撮影のやり方
どれをとっても現地に滞在し、じっくり向き合うのがベストだとされた
猛勉強してなんとか形になったけど
昔からやってた人に比べたらまだまだで
読み書きにも不安があったりも事実
それに加えて
公に向けての発表後はより忙しくなった
向こうに行くまでに済まさないといけない仕事も増えたからだ
俺をCMに起用してくれた企業に迷惑をかけながらも、スケジュールを調整して前録り出来る撮影を進めていく
そんな中でグループとしての仕事もある
アルバムの発売
各種音楽番組からのオファー
冠番組の撮影
大晦日の生配信に
3年ぶりに開催されるカウコンと考えられない忙しさ
ただグループ仕事は疲れた心を癒す場でもあって、メンバーがいなきゃ早くに潰れていたかもしれない
メンバーといる安心感は家族と変わらないから
他愛もない会話がどれほど救いとなるか
その中でも佐久間くんは
「お前すげぇよ!!」
「頑張れよ」って
褒めて持ち上げて
時に背中を叩きながら引っ張り上げてくれる
SNSでも単独のインタビューでも俺を称賛してくれるし、何かあればすぐに俺の名前をあげてくれるし…だから、近くにいるんだと錯覚していた
周りに言われるまで
注目したら確かな違和感を覚えた
パターン化したやり取りでいつもいるとこにいない、こない、触れない
俺から側に寄れば、こちらを見上げて笑ってくれていたのに…見ようともしない
そのくせ、場の空気を読む能力に長けているから、カメラがまわっている間など不仲説が流れない絶妙な距離感を保つ
会話もする
笑顔も見せる
でも、違う
見えない壁を感じる
いつから?
どこから?
分からなくて怖くなった
本人に聞いたらきっと「気のせいだよ」って言うに決まってる
ツアーが始まって
顔を合わせる機会が増えたのに
じわりじわりと何かが抜かれていく感覚
ステージでは常に笑顔
ファンに悟られないように
ふとした時にステージ場で目が合う
「楽しいね」って目が、笑顔が俺に向けられた時は全身が暖かいものに包まれた気がした
ライブ最後に皆で手を繋いだ
俺の隣が佐久間くんになった
指を絡めるように繋いだ手はただのファンサービスなのかもしれないけど
一際賑わう観客に答えて、ステージから引っ込むまでその手を離さなかった
ぎゅっと繋いだ小さな手に、俺は少しだけ泣きそうになったんだ
この手はファンが見ていなきゃ、もう俺に触れてもくれないんだって
当たり前にあった存在があまりに遠い
ちゃんと話さなきゃって思った
こんな気持ちで向こうに行っても
俺は頑張れない気がしたから
「頑張れ」って言ってくれた佐久間くんの気持ちは嘘じゃなかったはずなんだ
俺が頑張るためには佐久間くんが必要なんだと改めて思った
この時はまだ自分の本当の気持ちに気付いてなかったけど
そして、あの日ーーーー
大晦日の生配信を終えて、カウコンの会場へと向かうミニバンの中、明らかに俺を避けた行動を取られて決意した
今日中に話をつけようって
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あっちらこったら飛びますが
最後は繋がる…はずです…
コメント
3件
めめー頑張って😌さっくん絶対待ってるはず🖤🩷