番外編22 『執事達にこれから告白されます!! 』中編
❤️🩹
私はラトに放課後、誰もいない図書室に呼び出された。
『フフ、来てくれたんですね。』
『うん。』
『フフ、ありがとうございます。今日は…華さんに話したいことがありまして。』
『話したいこと?』
『最後まで聞いて頂けますか?』
『うん。もちろん。』
『ありがとうございます。…私はずっとこの抱いたものが分からなかったのです。怒りや悲しみとは違う…胸が高鳴る想い…。苦しくて苦しくて…。でも…こうして貴方を前にして…確信しました。』
ラトは私を見つめる。
『ラト……?』
『華さんを前にして、今とても胸がドキドキしています。つまり私は…貴方の事が好きなんです。』
『!』
『貴方といると…いつも楽しくて、幸せで…誰にも渡さない…誰にもとられたくないって思うんです。』
グイッ!
ラトは私の手を掴み、抱き寄せる。
『私は貴方が欲しいんです。他の誰にも…
貴方は譲れません。』
『っ…』
『フフ、顔が赤いですよ?それに…鼓動も早くなってます。それで…返事を聞かせていただけませんか?』
『っ、わ、わかったから少し離れて…』
『フフ、わかりました。』
ラトはそう言って離れる。
『…今はその、ドキドキして言えないから…明日、返事を返す…ね。』
『はい。分かりました。待ってます。』
『フフ、もう誰にも渡しませんからね。』
『私はどこにも行ったりしないよ。ずっとラトのそばに居るからね。』
🍳
『すみません、こんなところに呼び出して。』
俺は華さんを調理部の部室へ呼び出した。
『ううん。いいんだよ。それで私に用って…』
『は、はい。っ、その……』
バサッ!
ロノはテーブルにかけられた布を剥がす。
『!』
『っ、これは……?』
『俺が、華さんに作った料理です。今日これを作ったのは理由があって……』
『?』
『っ、俺、華さんのことが好きなんです!だから、これはその決意表明というか……。もし、この告白を受けて俺と付き合って……け、結婚することになったら…華さんにはずっと俺の料理を食べて欲しいんです。』
『…!』
ロノは顔を真っ赤にして私にそう告げた。
『ロノ……。』
(こんな情熱的な告白されるなんて…思ってもいなかったな。)
『ロノ、顔を上げて。』
『は、はい。』
『私…ロノのご飯も、ロノのことも好きだよ。ロノのご飯がこれから先も食べれるなんて…幸せだな…。』
『つ、つまり……』
『告白、受けるよ。私ロノの事好きだから。』
『っ…!よっしゃー!!!』
『!!』
『勇気出して言って良かったです……。俺怖かったんで…』
『ふふ、あ、それじゃあこれ食べていいの?』
『も、もちろん!華さんの為に作りましたから!』
『頂きますっ!』
🦾
ボスキに呼び出され、私は屋上に向かっていた。
ガチャ
『あれ。いない……?』
『ここだ。華。』
『え?』
ボスキは屋上の上の登るところにいた。
『びっくりした…っ。』
『悪かった。えっと…来てくれてありがとな。』
『う、うん。』
『……。こんな事言うのは俺らしくないんだが…。俺…初めて会った時からあんたのこと…好きなんだ。』
『え…っ。』
『あんたといると楽しくて……ずっと一緒にいてぇって思うんだ。だから……ずっと俺の傍にいて欲しい。』
ボスキは私に跪き、私の手を取る。
『俺の……俺だけの恋人になってくれ。』
『…私で、いいの?』
『…華がいいんだよ。』
『っ…///嬉しい…私も、ボスキのこと好きだよ。』
『あぁ。ありがとう。じゃあ早速失礼するぞ。』
『え?きゃぁ!』
ボスキは私をお姫様抱っこする。
『目、瞑れよ。 』
『ま、待ってまだ心の準備が…』
『関係ないな。』
チュッ。
『ん……っ。』
(ボスキのバカ…っ。)
『ニヤッ。顔が赤いぞ?』
(誰のせいだと思って…っ!)
次回
中編2へ続く!