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58 - 番外編22 『執事達にこれから告白されます!! 』中編

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2025年07月20日

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番外編22 『執事達にこれから告白されます!! 』中編


❤️‍🩹


私はラトに放課後、誰もいない図書室に呼び出された。

『フフ、来てくれたんですね。』

『うん。』

『フフ、ありがとうございます。今日は…華さんに話したいことがありまして。』

『話したいこと?』

『最後まで聞いて頂けますか?』

『うん。もちろん。』

『ありがとうございます。…私はずっとこの抱いたものが分からなかったのです。怒りや悲しみとは違う…胸が高鳴る想い…。苦しくて苦しくて…。でも…こうして貴方を前にして…確信しました。』

ラトは私を見つめる。

『ラト……?』

『華さんを前にして、今とても胸がドキドキしています。つまり私は…貴方の事が好きなんです。』

『!』

『貴方といると…いつも楽しくて、幸せで…誰にも渡さない…誰にもとられたくないって思うんです。』

グイッ!

ラトは私の手を掴み、抱き寄せる。

『私は貴方が欲しいんです。他の誰にも…

貴方は譲れません。』

『っ…』

『フフ、顔が赤いですよ?それに…鼓動も早くなってます。それで…返事を聞かせていただけませんか?』

『っ、わ、わかったから少し離れて…』

『フフ、わかりました。』

ラトはそう言って離れる。

『…今はその、ドキドキして言えないから…明日、返事を返す…ね。』

『はい。分かりました。待ってます。』


『フフ、もう誰にも渡しませんからね。』

『私はどこにも行ったりしないよ。ずっとラトのそばに居るからね。』


🍳


『すみません、こんなところに呼び出して。』

俺は華さんを調理部の部室へ呼び出した。

『ううん。いいんだよ。それで私に用って…』

『は、はい。っ、その……』

バサッ!

ロノはテーブルにかけられた布を剥がす。

『!』

『っ、これは……?』

『俺が、華さんに作った料理です。今日これを作ったのは理由があって……』

『?』

『っ、俺、華さんのことが好きなんです!だから、これはその決意表明というか……。もし、この告白を受けて俺と付き合って……け、結婚することになったら…華さんにはずっと俺の料理を食べて欲しいんです。』

『…!』

ロノは顔を真っ赤にして私にそう告げた。

『ロノ……。』

(こんな情熱的な告白されるなんて…思ってもいなかったな。)

『ロノ、顔を上げて。』

『は、はい。』

『私…ロノのご飯も、ロノのことも好きだよ。ロノのご飯がこれから先も食べれるなんて…幸せだな…。』

『つ、つまり……』

『告白、受けるよ。私ロノの事好きだから。』

『っ…!よっしゃー!!!』

『!!』

『勇気出して言って良かったです……。俺怖かったんで…』

『ふふ、あ、それじゃあこれ食べていいの?』

『も、もちろん!華さんの為に作りましたから!』

『頂きますっ!』


🦾


ボスキに呼び出され、私は屋上に向かっていた。

ガチャ

『あれ。いない……?』

『ここだ。華。』

『え?』

ボスキは屋上の上の登るところにいた。

『びっくりした…っ。』

『悪かった。えっと…来てくれてありがとな。』

『う、うん。』

『……。こんな事言うのは俺らしくないんだが…。俺…初めて会った時からあんたのこと…好きなんだ。』

『え…っ。』

『あんたといると楽しくて……ずっと一緒にいてぇって思うんだ。だから……ずっと俺の傍にいて欲しい。』

ボスキは私に跪き、私の手を取る。

『俺の……俺だけの恋人になってくれ。』

『…私で、いいの?』

『…華がいいんだよ。』

『っ…///嬉しい…私も、ボスキのこと好きだよ。』

『あぁ。ありがとう。じゃあ早速失礼するぞ。』

『え?きゃぁ!』

ボスキは私をお姫様抱っこする。

『目、瞑れよ。 』

『ま、待ってまだ心の準備が…』

『関係ないな。』

チュッ。

『ん……っ。』

(ボスキのバカ…っ。)

『ニヤッ。顔が赤いぞ?』

(誰のせいだと思って…っ!)


次回


中編2へ続く!

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