テラーノベル
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全く見慣れていない天井で目を覚ました。
空腹で気持ち悪くなって来た。食欲はあまりないけど食べないとまずいと思って、食料品売場の場所に足を進めた。
食料品売場に着いて気付いたが、こんな所に食料なんてあるのだろうか。藁にもすがる思いで食料が置いてある筈の場所に近づいて見てみる。なんと、そこそこあるではないか。喜びのあまり、歳にあわず少し飛び跳ねる。冷静に考えると恥ずかしくなって、顔に熱が集まる感覚がした。
それはともかく、僕は適当に手元にあった物を取って食べた。少し塩辛い味がして気づいたが、ここは漬物コーナーだった。長く物を食べていない僕に塩辛い物は合わなかった。酷く噎せた。気を取り直して別のコーナーの物を手に取って食べる。ひんやり冷たくて、僕のまだ目覚めていなかった目をしっかり覚ました。それはアイスだった。冷たくて頭の痛みがおきるからと言って食べて来なかったが、改めて食べるとその冷たさが僕の事を優しく包んでくれる様な感じがした。
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