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コメント
1件
続き見たいです!(((o(*゚▽゚*)o)))
初めまして!主です。
思いつきで書いたので下手クソです
感想とかもらえるめちゃくちゃ励みになります…!これからよろしくお願いします
キャラ崩壊があると思います
通報は🙅♀
体育館の扉が開いた瞬間、空気が変わった気がした。
いや、気のせいだ。
そう思いたかっただけかもしれない。
コートの真ん中で、ボールが跳ねる音がした。
「もう一本!!」
田中龍之介の声が、いつも通り響く。
汗を拭う暇もなく、次のボールが上がる。
それが、当たり前だった。
でも、その日。
その“当たり前”は、少しだけズレていた。
「日向、そっち回れ!」誰かが言った。
返事はない。
「おーい、日向?」
もう一度。
そのときだった。
ボールが、落ちた。
誰も触れなかったわけじゃない。
触れようとして──間に合わなかった。
静寂。
一瞬だけ、音が消えた。
「……あれ?」
山口忠が、呟く。
いつもなら、そこにいるはずだった。
一番最初に飛び込むやつが。
「日向!!」
田中の声が、少しだけ強くなる。
でも、返事がない。
そのとき、誰かがコートの端を見る。
そこにいるはずのない場所。
誰もいない。
当然だ。
なのに。
影山飛雄は、その空白を見たまま動かなかった。
手に持ったボールが、少しだけ重く感じる。
「……遅刻か?」
誰かが冗談のように言った。
笑いにはならなかった。
その瞬間、扉が開く音がした。
ギィ……
全員が振り向く。
でも、そこにいたのは鵜飼監督だった。
「日向は?」
その一言で、空気が変わった。
誰も答えない。
答えられない。
影山が、初めて視線を落とした。
「……来てない」
それだけの言葉で、世界が少しだけ歪んだ。
その日の練習は、続いた。
続けるしかなかった。
でも、
誰もが気がついていた。
パスの速さが、少しだけ遅いことに。
声のタイミングが、わずかにズレることに。
“あいつの分”が、消えていることに。
夜。
体育館の明かりが消える。
誰もいなくなったコート。
その中央に、ボールがひとつ転がっていた。
誰かが置いたわけじゃない。
誰かが忘れたわけでもない。
風が吹く。
ボールが、ほんの少しだけ動く。
コロ……と。
まるで、誰かがまだそこにいるみたいに。
どうでした?
続きが欲しいというコメントがあれば投稿します。