テラーノベル
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貴方に会いたくて、生まれてきたんだよ。
今、伝えたいんだよ。
私はただ
私はまだ…
はじまりの朝が来る。今日の、昨日の、明日の、終わりの、希望の朝が。宝物を探すけど、いつの間にかすぐそばにある事を忘れて今日も浮かんでます。一番近くにあるものは気づくことができない。自分の顔が鏡なしでは見れないのと一緒で。思い出は歩いてきた証だとこの傷が教えてくれる。傷の数だけ生きてきて、生きてきた数だけ思い出があって、それがどんなものでも揺るぐことのない証なのだ。当たり前に進んでゆく皆んなに、ついて行こうと頑張ってます。なんで、どうして?追いかけるのがやっとなんだ。なのになんで、休まず進めるの?
「汚れながら泳ぐ生の中で、まぁよくぞここまで大事にして、抱えてこれましてね」
夢か現実かもわからないが、夢に近いであろう空間が目に前には広がっていた。物の統一感がなく、あちこちが歪み、狭いようで広い空間がここにある。白と黒のタイルが敷き詰められた床。その黒いタイルの上にボクは立っている。向かいの白いタイルの上には…白いタイルに立っているのもボクだ。ただ、少し表情が柔らかいように見える。
「誰だい」
「キミだよ。そして、ボクだよ。」
なんの根拠にもなっていない。いや、なっているか。
「頑張ってるキミに。」
両腕を差し出して、その両腕に包まれる。不思議だった。あったかいと感じるのが。
***
ボクがリドルのために生まれたのには意味がある。会いたいと願っていたから。まだ消えちゃいないよ。リドルの大切な思い。ちっちゃな希望をなんとか信じて、信じて欲しい。
「暗闇が続こうと」
淡々とチェスをするリドルに一言言った。リドルは手を止め、顔を上げた。ボクはキミのためのキミだ。キミのことならなんでもわかる。
「貴方を探していたい」
だから生きて、生きてて欲しい。
「晴れているし、ここにいるけれど?」
不思議そうにリドルは言った。そう来るかと思った。ここは所謂深層心理世界。主人の思い通りにだってできるけれども、晴れた中庭の風景がボクは好きだ。
「見えるものが全てではないよ」
チェス盤を見る。あれ?これボク負けるのでは??????
「キミがいたいならずっとここにいてもいいんだよ?」
出口である扉の前に立つリドルに向かって言った。ここなら、進むことも、追いかけることもしなくていい。傷つくこともない。
「有り得ない程に、キリがない程に、無駄がない程に、」
「?」
ここにいる間に取り戻したであろう柔らかな表情でゆっくりと言葉を紡いでいく。
「我らは尊い。」
「ふっ」
ああ、今はボクも深層心理も必要ないね。弱っているかと思ったけど、全然そんなことなかった。なんだ、チェス以外も強いんじゃないか。(十回戦中十敗)
「いつでもおいでよ」
「寂しがり屋なんだね」
「キミがそうだからだよ」
出口の先は暗闇に近い景色が広がる。それが現実なのだ。でもきっと、そんなこと気にせず進むことだけを考えるのだろうね。有り得ない程に、キリがない本当に。
いや、こっちから行くけどね!!!!そっちに!!!
ボクのテンションがおかしいだとかなんだとか気にしないでよ。本当はこんな人になりたかったかもしれないでしょ?
***
めくるめく世界に、膝を抱えていたり。リドルと過ごしたことでスッキリと心が晴れ渡っていた。誰しも何処かに弱さがある様に。大切なことに傷化された気がした。自分だけではないことを。全てをバネに生きていけるのなら、無駄がない程に、我らは尊い。
「で?なんで現実にいるんだい?」
「ボクがそうしたかったから」
理由になってない!リドルは自由人だと思う。ボクとは全く真逆で育ったかの様に。
「一個ずつでいいからさ」
近くにあった角砂糖をリドルの口いっぱいに詰め込んだ。今はまだ、キミの出番ではないから。
「キミの方こそ。何気ない今日をただ、愛して欲しい。」
「え゛っ」
ズタズタになった芯もほら。
明日はと花を咲かすから。
繋いでいて欲しい。
人は尊い生き物です。
いえ、命あるものはみな尊いのです。
無意識に踏み潰す草や花も、虫も。
辛い時期もあるでしょう。
でも私たち人間は明日を、希望を、幸せを作っていける生き物であると私は思います。
自分の周りにはたくさんの同じ命があり、たくさんの自分がいるのではないでしょうか。
ここでは一人しか出てきませんでしたが、もっともっと面白いリドルくんがいるかもしれないですね。
戦争も、貧困も、環境問題も、すべて私たちの行動次第で世界は変わります。
まずは自分のことから、次に周りのことへ、最後に世界です。
地球にだって命はあります。
悩んだときは、心が疲れたら、たくさんの自分を探して見てください。
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