テラーノベル
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i / n / i .
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#QKBL
靄
154
〈注意⚠️〉
本編は伏字ありません
🔞を匂わせる表現有
口調迷子、キャラ崩壊、1000%妄想
河村side
伊沢は、俺と体を重ねたあの一夜のことを、忘れていた。
あの伊沢の甘い声、熱い吐息、俺の汚い啼き声、いやらしく部屋中に響く音。
伊沢の記憶からは、その大切な思い出だけが綺麗に零れていたのだ。
最初は酔っていたから覚えてないだけだ、そう思い込んでいた。
しかし、絶対に違うと気が付いた。
伊沢は、酔っているときに聞いた話も全て覚えている。
居酒屋で話した雑談や、愚痴や本音まで、俺が話した記憶がないことまで、「昨日居酒屋で話してたじゃん」と言っている。
そして、その度に、こんなに覚えている人なのになんであの夜のことだけ忘れられたのか、と胸が締め付けられるのだった。
撮影終わりの深夜のオフィス。俺は伊沢と二人きりでオフィスに残っていた。
伊沢「河村、まだ残ってるの?」
伊沢の瞳には、いつもの完璧な「CEO」としての光が宿っている。
そこには、お互いに流した涙の痕も、熱い体温の記憶も、ひとかけらも残っていない。
伊沢はただ、ビジネスパートナーとして完璧に俺に微笑みかけていた。
河村『うん、次の企画のことで、ちょっとね…』
本当は、ただ一緒に居たい、それだけなんだけどね…
一緒に居るの、辛いはずなのに…
伊沢「そうか、手伝えることがあれば言ってな。」
伊沢がキラキラした笑顔をこちらへ向ける。
あぁ、俺はこれが好きだったんだ。
けれど、今はビジネスパートナーとしての笑顔なのだ。
これほど悲しいことはない。
河村『ありがとう、でも終わったから帰るよ』
終わってなんかない。終わらせるものがまずないから。
ただ、ここにいるのが気まずくなってしょうがなかった。
そして、荷物をまとめてオフィスを出ようとした、その瞬間だった。
伊沢「…河村。」
伊沢の低く鋭い声がした。
伊沢「エビングハウスの忘却曲線、河村も知ってるだろ。意味のないランダムな数字はすぐに忘れる。でも…」
伊沢は真っ直ぐ俺を見ている。その瞳は、完璧なCEOのものではなく、一人の男の必死な光を宿していた。
伊沢「……感情の伴った記憶は、どんなに時間が経っても消せないんだよ。」
河村『っ…!?』
え、つまり、覚えてるってこと…!?
じゃあなんで…
伊沢「ごめん、俺、河村との関係が壊れるんじゃないかって、怖かったんだ。」
伊沢は一歩、距離を詰めた。
あの日の熱が、一瞬でオフィスの空気を変えた。
忘れていたのではなかった。伊沢も賢すぎるから、俺との関係が変わるのが怖くて、記憶の引き出しに鍵をかけていただけだったんだ…
伊沢「俺の頭の中は、お前との記憶で最初から埋め尽くされてる。」
伊沢「……もう、忘れた振りなんて、できない。」
伊沢の唇が、俺の唇と重なった。あの日よりも深く長く、互いの熱を確かめ合った。今までの苦悩が溶けた、甘い甘い夜だった。
自分で言っていいかわからないけど、今回はまぁまぁの自信作💪
最初は白紙で書き始めてたから伊沢さんの記憶を消したんですけど、書いてる間に自分の部屋を整理していたら、エビングハウスの忘却曲線を使って受験勉強していたころのノートが出てきて…結局そっちに行っちゃいました笑
ちなみに、エビングハウスの忘却曲線とは、一度覚えたことを、時間が経ってから「覚え直す」ときに、どれくらい時間を節約できるかを表したグラフのこと。完全に忘れる前に「翌日」「1週間後」「1ヶ月後」と復習を繰り返すと、脳が「大事な情報」と判断して、忘れなくなる、ということです!
AIが簡単にまとめてくれました
明日から学校が始まるので、投稿遅くなるかもです…
ただいま書き溜め中です…一話しか溜まってないけど…
リクエスト、コメントお待ちしています!
次回もお楽しみに!それでは!
コメント
3件

タブラ・ラサから記憶消す発想になるの尊敬すぎる、、、 好きすぎるこの話、、
ああ、読ませていただきました…! 最初の「忘れられた」という河村さんの苦しみがしっかり描かれていて、胸がぎゅっとなりました。でも最後の伊沢さんの「感情の伴った記憶は消せない」という言葉、あれで全部ひっくり返りましたね。いやあ、覚えてたのか…! しかも怖くて蓋をしてただけっていうのが、もう二人らしいというか。エビングハウスの忘却曲線を恋愛に使う発想、すごく好きです。次回も楽しみにしてますね🌷