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…先輩が亡くなってから三年経った。
死亡原因は、事故死と処理されたらしい…あいつが殺したのに。
なぜ事故死で処理されたのか私も分からない。そもそものところ、あいつの情報が少なすぎる。故に、私も調べようがないのだ。
…アイツが殺したことをいくら証明したくても。
それからと言うもの、アイツ…武離婚の怒りは、完全に私に向けられている。
武離婚「太宰さん♡」
武離婚「ワタシが、一緒に心中してもいいですよぉ♡」
…私意外には、あの態度だ。
相変わらずあの調子だ。
太宰治「…莉緒ちゃん」
私は、声をかけられ「はい?」と、答える。
太宰治「一緒に来てくれ給え」
莉緒「わかり…ました」
トボトボと、太宰さんの後ろを着いて行った。
武離婚「チッ」
武離婚は、相変わらずいつもの舌打ちを鳴らしながら。
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太宰治「…莉緒ちゃん」
莉緒「なんですか(ニコ」
太宰さんに呼ばれ、咄嗟に笑顔をつくる。私は、気づいちゃいないが目が笑っていない。
太宰治「ッ…!!」
太宰治「莉緒ちゃん、何か抱え込んでいないかい?」
…そりゃあ勘づかれるわな。
莉緒「…なぜそう思ったのですか?」
私は、少々話をずらす。
太宰治「気のせいだったらいいのだよ、気のせいだったら…」
聞き辛いものは聞き辛いであろう。
私は、「そうですか、」と言い、「こ今度は、入水しないでくださいね」そう放ち、私は去っていった。
…太宰さん、私のこと、心配してたのにな。
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莉緒「ただいま戻りました」
そう放つ私の隣には渋々着いてきている太宰さんが居た。
国木田独歩「ご苦労だったな」
そう言ってくれたのは、国木田さんだった。
太宰治「…」
太宰さんは、国木田さんをイジること無くパソコンの前に戻った。
そんなことは、珍しく敦裙が反応した。
中島敦「珍しいですね、太宰さんが大人しく席に戻るなんて」
莉緒「そうだね~」
唯一の目撃者だった敦裙。
…何故、だったて?それは、敦裙に、事故当時ののことを聞く「ぼ僕もよく分からなくて…」と、答えていることから考えるに、敦裙は、事件当時のことにたついておぼ覚えていないのだ。つまらり、敦裙を、しいう証人と出そうとしても事故当時のこことについておほる覚えていないから意味ないのである。…内心面倒臭い。
泉鏡花「莉緒、大丈夫?」
そう話しかけたのは、唯一の癒し鏡花ちゃん。
莉緒「鏡花ちゃん、撫でていい?」
傍から見るとただのロリコンである
泉鏡花「…いいよ」
莉緒「ありがと」
お礼を言って、私は鏡花ちゃんを撫で始めた。
…凄いもふもふしとる。
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莉緒「ハァ…」
癒し(鏡花ちゃん)が、仕事戻っちゃった。
さて、結局は、仕事をしないといけないのだけれど…。
…足音が、近づいてくる。
顔を上げると…。
武離婚「先輩♡」
そこには、武離婚が居た。
また仕事押し付けに来たんか?!
そんな私の予想は、的中し武離婚は、「ここわかんなくてぇ♡やっといてくれませんかぁ?♡」と、仕事を押付けに来たようだ。
莉緒「はいはーい」
明らかな棒読みで、返した。
武離婚「あ、あとぉ♡…」
武離婚「後で殴らせろよ」
武離婚は、私にしか聞こえない声で、話した。
その後、武離婚は、スタスタと去ってゆく。
…面倒臭いよ〜!
そう思いつつ、仕事を開始した。
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莉緒「終わった~ッ!」
背伸びしながらそう発した。
太宰治「私も終わったよ…どうせなら何か食べに行くかい?」
え、珍し~。
莉緒「太宰さんがそんなことを言うなんて…明日雪降るかも。」
太宰さん「酷いよッ!!」
まぁ…太宰さんは、いつも通りの態様だけれども。
太宰治「さてと…、私は一足先に入水してくるよ」 あッ…追いかけないと…。
そんないつも通りの生活だった、でも、私は太宰さんを、止めなかった。なぜ止めなかったかは、自分がよく知ってる。
莉緒「…行ってらっしゃい」
そう、太宰さんを見送る。
太宰治「…追いかけないのかい?」
太宰さんは、少し不思議そうに私に理由を聞いた。
莉緒「…少々疲れたので」
太宰治「そうかい、私は行ってくるけど莉緒ちゃんは体調に気をつけ給え」
…正直、心配してくれて嬉しけれども少し申し訳なさも感じた。
その後、太宰さんは、ドアを開け外へ、出ていった。
そして私は…
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風が涼しい屋上に1人たっていた。
莉緒「…さて、今まで色々と辛かったけどもう、晴れて自由の身だ」
私は、屋上の落ちるギリギリで突っ立っていながら、1人つぶやく。
莉緒「…アイツが、先輩を殺したって言っても誰も信じてくれなくて、唯一の証拠人だった敦裙も、何故か分からないけど記憶が、なくて…」
今までの記憶を振り返っているといつの間にか涙が頬をつたっていた。
そのまま話を続ける。
莉緒「挙句の果てに虐められて、それを誰にも相談する勇気が無くて…苦しんで苦しんだ」
胸の奥がズキズキする。
莉緒「…もう…うんざりだ」
ふらついている足で、何とか持ちこたえ、そこから飛び降りようとした、その時。
武離婚「何逃げようとしてんの」
あの低くて怖い声が背後からした。そして、武離婚は私を屋上の、広い場所まで引きずり、引っ張っていた手をパッと離した。
莉緒「カハッ、カハッ、」
武離婚「あんたが人生卒業していいのは……私が”いい”って言うまでよッ!」
そして武離婚は、私に向かって拳を振り下ろす。
ボキボキと、骨が折れるような音が私の中で、鳴り響く。
莉緒「ぁ”あ”ッ!!…いたッ” 」
また拳が目の前に来る。
莉緒「あ”がッ」
痛い…
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
もう…我慢できない、ごめんなさい先輩。
ふらつく足で、屋上の端まで走り…
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…風を今、とても感じている。
嗚呼、空がきれいだ、こんなにも綺麗な景色を見てから死ねるなんて、そんな名誉なことは無いだろう。
落ちる、ただ落ちる、私の存在は、無へとなるだろう。そう悟った。
そして、目をつぶった。
…あれ。
途中から、風を感じない、わやしかも、私の下には柔らかいものがクッションの代わりをしている。そして、しばらくすると、下から声がした。
???「セーフ、いや〜危なかった」
聞き覚えのある優しい声…まさか!?
アナタは…!!