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こんにちは〜
あーちゃまは今日も生きております!!!
叶『』 葛葉【】
叶side
『え…??』
僕は毎回、毎回…何をやっても上手くいかない
前世で何か重い罪を犯したのか、というぐらい。
今回もそうだ。日に日に悪くなっていく体調をカバー出来るほどの力は僕には無かった。定期検診はしていたけれど、医者が家に来るたび医者の顔は悪くなっていくばかり。
今日なんて、僕の顔を見るたび…
「私の手には負えません。もって後一カ月です。」
なんて…
僕は死ぬ事の恐怖よりも、やっと友達が出来たのに。葛葉に会えたのに…という気持ちの方が強かった。
『(こんな事、今まで無かったのに。ここまで酷くなっているなんて…)』
痛みは無い。あるのは日に日に痺れが強くなっていく手足だった。
医者からは、後数日で手足は完全に動かなくなるらしい…
笑えてしまう。仏様は最後まで僕に苦しんで欲しいのだろうか?
こんな事を言われる日に限って、とても嬉しい事が、待ち望んでいた人と合わせるなんて…
『葛葉になんて言おう…?』
そんな事を悶々と考えながら僕は眠りについた。
翌日…
朝早くから僕は自分の異変に気づく。
『ロト…僕の足感覚が無いんだ…』
動かないわけじゃない、でも足に触れても何も感じない。
昨晩良からぬことを考えたからだろうか?
死ぬだなんて口に出したからだろうか…?
『酷いや(笑)…』
こんな有様の僕自身に笑えてくる。
僕の声に反応してロトが近づいてきた。
心配そうに僕の周りをぐるぐると回る。これはロトが心配している時の癖の様なものだ。
今日は葛葉と会えるだろうか…
忙しく無かったら、という約束だったが。
流石に暇ではあるまい。
『友達なんて居た事無かったから、どういう風なのか全然分かんないや。』
遊びや会うのことの約束の仕方なんて、僕には分からなかった。
とにかく、葛葉に心配はかけられない。
何とか誤魔化す為の嘘を考えなければ。
そんな事を考えている内に竹藪から見覚えのある人影が…
『(ちょっとタイミング悪いかな、葛葉。)』
白い髪と赤い瞳を美しく揺らしながら僕に向かって少し早歩きで向かってくる。
布団にいる僕を見るなり目をグッとしかめながら、驚いた様な顔で近づいてきた。
【叶!!??】
どうした!?と声を荒げながらふすまに手を掛け、膝をつき、前のめりで僕の顔を見る。
『へ、!?あっ…えっと〜。』
【体調!悪いのか!!お前いつも朝早いだろ!】
何故葛葉が僕の起きている時間を知っているのかは知らないけれど、葛葉を心配させてしまった。
咄嗟に出た言葉は僕の正直さが前面に出てしまっていた。
『えっと〜これは、ちょっと僕体調悪くて。足が上手く動かせないんだよね…』
一カ月持つかどうか、と言うことはここでは伏せておいた。
『(怒った!?葛葉怒った…か…な…!?!?)』
待て待て待て…葛葉が泣きそう!?いやっ、こんな事になるなんて…てっきり怒るか興味なさげに流されるものだと思っていたんですけど…
『葛葉…??なっ泣かないで〜…』
【泣いてねぇ…で、本当は?体調…悪いだけじゃないんだろ、足が動かないのも…他に理由が!!!】
少し涙でしゃがれた声。
優しく問いかけるような声色の葛葉は自身の袖で出かけた涙を拭い、僕の目を悲しそうに見つめる…
『…なんか、前々から体調は悪くて。昨日の定期検診でね、お医者様が…もう、手に負えないって…治せないらしい。』
『でね!でね!僕、葛葉とやりたい事考えたんだ!!これを今日は葛葉としようと思って!!手伝ってくれる?』
葛葉の話すタイミングを少しでも無くそうと、僕は重ねて口を開ける。
葛葉は目を見開いた後、僕の体調の話には触れずに二つ返事で、【分かった。】と言ってくれた。
『これからは僕のやりたい事にとことん付き合ってもらって。友達らしいことをします!!』
こんな事言うはずじゃなかったんだけど…
葛葉を泣かせたくないから。
『(ごめんね…葛葉。この嘘も全部葛葉の為)』
せめて、僕だけでも楽しそうに振る舞わねば
◯月◯日…
この日は葛葉と沢山お話をした。
僕と葛葉は会ったばかりなのだから。
友達だったら互いの事を良く知っている筈でしょう??
この日は、葛葉の家のこと。葛葉は3男で、そこそこのお家柄らしい。
確かに葛葉は綺麗な身なりと美しい姿。
僕と友達でいいの?なんて聞いたら、葛葉に凄く怒られてしまった。
少し嬉しい。
それと葛葉は以外と甘い物が好きらしい、今度僕の知ってる町の甘味処に連れて行って上げよう。
僕の話も沢山した、僕の親は2人とも物心つく前に死んでしまったこと、僕はお屋敷に閉じこもって、学校も行けなかった事。
この日は余り僕の話はしなかった。
僕は葛葉の事を沢山知りたかったから…
コメント
3件
最高すぎる!!!本当に助かる!