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#花火
10
ふ わ ね こ
3,054
ぼくは勇気を振り絞って、会話をすることにした。
「こ、こんにちは…?」
まずは挨拶からだ。
ここから会話は始めなくては。
男の人は喋る。
『憎い…憎い…』
まだ何も進歩がない。
もう一回聞いてみよう。
「こ、こんにちは!」
男の人は喋る。
『…なんだ』
ぼくは「喋ってくれた!うれしい!」と思った。
ぼくは質問をする。
「何でそんなに『憎い…憎い…』と言っているんですか?」
男の人は答えるように喋り始めた。
『…我を嫌い、我を封印まで追い込んだやつが憎いんだ』
ぼくはまた聞く。
「その一族ってなんて言う名前だったんですか?」
男の人は答える。
『不知火 律(しらぬい りつ)と言う男だ…』
ぼくは今思い出したことがある…
それは、前、おばあちゃんに「ひいひいひいひいひいひいおじいちゃんは『律』って言う名前の人だったんだよ」と言われたことだ。
まさかこの一族って…
「…ハッ!朝?!」
気付いたら朝になっていた。
でも、今回はくっきり覚えてる。
ぼくのご先祖は、あの男の人の憎き一族ということ…
「謎が深まるなぁ、」
余命、残り349日
コメント
1件
「喋ってくれた!うれしい!」ってところに、ぼくの純粋さがすごく出てて、ほっこりした反面、相手が「憎い…」って連呼してた存在だからこそ、そのギャップが切なくもありました。そして「不知火 律」がご先祖様だったって気づきのシーン、ゾクッとしました。朝になったときの「ハッ!」も、短いのにその衝撃が伝わってきて。余命がまた減ってるのも、ちゃんと世界が動いてる証拠で、続きが気になります。