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「そんなに抱きついたら、せっかくの君の体が見られない」
首に巻き付けた私の腕を、彼がほどく。
「ベッドに行きましょうか」
横抱きにされた身体が、 心地いい弾力のマットレスの上にそっと下ろされて、胸元に唇の感触が落ちる。
シーツの端を握り締める手が掴み取られて、
「……歯止めが効かないかもしれない」
私の指の一本が唇に咥えられた。
ギリッと強く歯を立てて、薄く滲んだ血を舐め啜ると、
「受け止めてもらえますか? 私の愛情の全てを…」
彼は指の先で擦り合わせた胸の突端を唇で緩く挟んだ。
「ん…あぁ…」
胸を愛撫する舌と、下腹部をまさぐる指とが生き物みたいにぬらぬらと蠢く。
ねちねちと響く淫猥な音が、上からなのか下からなのかもわからなくなってくる。
「……せんせ…やぁ…っ…」
「名前で……智香…」
「……ん…一臣さ…ん……」
「……名前で呼ばれると、よけいに感じる…」
くちゅっという湿った音と共に、指が内奥に入り込む。
「……んっ…」
重ねられた唇から、熱い吐息が注がれる。
唾液を纏って絡み合う舌が、呼吸をすることさえ忘れさせる。
「……もう、挿れますよ…」
グッと身体が密着して重なり合うと、一瞬息が詰まりそうにもなった。