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彼女が素敵な笑顔で言ってくれた
「あなたみたいな人が、義理の弟の彼女で嬉しいわ、なんせあの子は少し女性不信で・・・・私なんか口を聞いてもらうのに1年近くかかって・・・ 」
そこで沙也加さんはハッと口をつぐんだ
女性不信?
柚彦君が?
あわてて彼女が言い訳する
「ああ・・・今の言葉は気にしないで、とにかく・・・これからもユズをよろしくね」
「ハイ」
私は彼の身内に認めてもらって、とても嬉しかったので、さっきの言葉は気にしない事にした
「あの・・・沙也加さん・・・さっきから・・・あそこの女性の団体さんが、ずっとこっちを睨んでいるような気がするんですが・・・」
それよりも私はさっきからずっと気になっていた、深刻な問題をとうとう聞いてしまった
このイベントを開催している時から、向こうの方で10人ほどの女性の団体が、ずっとこちらを睨んでいるのだ
彼女たちは明らかに私達に敵意をむき出しでこっちを見て、睨んだりヒソヒソ話をしていたりする、お世辞でも感じがいいとは思えなかった
沙也加さんがチっと口を鳴らして睨んだ
「あれはSBCEに対する抗議団体よ」
数人の女性がピンクのビラを道行く人に配っていた、あのビラにはSBCEの悪口が書かれていると、沙也加さんは言った
「あいつらは自分の理解を超えるものにことごとく抗議する、思い上がりの激しい雌どもの集まりだ、しかも全員オールドミスだ」
「ちょっと!聞こえたらまたフェイスブックでボロカスに叩かれるわよ!」
また沙也加さんが健司さんの背中をひっぱたいた
「ああ・・・たしか(暴力的なスポーツに反対する女性の集い)・・・だっけ?あいつら何もわかっちゃいないんだ、総合格闘技の試合に出場するという事は、どれほどのトレーニングが必要とされているか、それはオリンピックの選手とかわらないんだぜ、まだメジャーで知られていないというだけなんだ 」
「でもオリンピックは殴り合わないからね 」
沙也加さんは笑いながら言った
「じゃぁ柔道とかはどうなんだよ」
健司さんも眉をひそめて言った