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ーリトSideー
『テツー。』
『準備出来たから映画見よーぜー。』
今日は前から2人が気になってたミュージカル映画を一緒に見る。
テツが作業をしてる間に寝室のスクリーンをセットして飲み物の準備も整えて声をかける。
「うん、今行くー!」
配信部屋から伸びをしながらテツがやってきた。
『お疲れ。』
『作業は順調?』
「ありがとう。」
「だいぶいい感じ!」
ベットに座りながら答えるテツの声からして結構満足そう。
『部屋の電気暗くする?』
「そうだね、暗くしたい。」
部屋の電気を間接照明だけにして映画を再生する。
「楽しみだなぁ~!」
『これずっと観たいって言ってたもんな。』
「うん!てっきりリトくんはもう観てるかと思ってたけど、一緒に観れて嬉しい!」
いつにも増してテンション高めのテツ。
相変わらず可愛い俺の恋人。
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「映画面白かったね!」
『だな、あっという間だったわ。』
「冒頭のあのシーンから引き込まれたよね!」
『あそこな!思わず声出たもんな。』
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色々感想を語りあって、 チラッと時計を見たら深夜1時を指してる。
『もう、こんな時間だ。』
「うわ!ほんとだ。」
『そろそろ寝る?』
『それとももうちょいなんか適当に見る?』
「んー、もう少しだけ見ようかな。」
『おすすめからなんか良さげなの探すか。』
「そうだね。」
適当におすすめに表示されているものをリモコンでスクロールしていく。
「あ、それとか良さそうじゃない?」
『これ?』
『じゃあ、これにするか。』
テツが選んだのはよくあるような恋愛映画。
『この主演の人知ってんの?』
「いや、知らない。」
最近ドラマとかを見ないせいかキャストはよく知らない人たち。
とりあえず再生ボタンを押して見てみる。
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『テツ~?ちょっと眠くなってるだろ笑』
「んぇ、そんなことないよぉ?」
『フハハッ笑』
『声が眠そうじゃねーか笑』
『そろそろ寝ような?』
「ん、でもまだ途中…」
どうせこのまま見てても寝落ちして途中になるだろ笑
『また今度続き見ればいいだろ。』
「ん…確かに」
答えながら半分瞼が閉じてる。
『ほら、歯磨きに行くぞ。』
「んー…リトくん連れてって…」
『寝ぼけてんじゃねぇかよ笑』
『テツー、起きないとちゅーするぞ。』
「…起きてる。」
突然しっかり開いたぱっちり切れ長の目。
『なんだよ、そんなにちゅーすんの嫌か笑』
「いや、そういうことではない。」
『じゃあ、なんだよ笑』
「そういうことではない訳じゃないけど、そういうことではない。」
『なに言ってるかわかんねぇよ笑』
『まぁいいや、ちゃんと目が開いたところで歯磨き行くぞ。』
「うい。」
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『なぁテツ…歯磨き終わったらほんとにこのまま寝んの…?』
隣で口をゆすいでるテツに問いかける。
「んぇ…いゃ…その…リ、リトくんは…?」
困った顔のテツと鏡越しに目が合う。
『聞かなくても、俺が思ってることわかってんだろ?』
「…ん。」
それだけ言って恥ずかしそうに目を逸らされた笑
『よし、ベッド戻るか。』