リクエストありがとうございます!
ご期待に添えるか分かりませんが…!
【⚠ATTENTION PLEASE⚠】
irxs
nmmn
黒青
場面緘黙表現有
虐め表現有
青病み表現有
通報❌
地雷さん・純粋さんは閲覧を控えることをお勧めします
動けない。
話せない。
だけど、
聞くことはできる。
これはそんな場面緘黙症の、
辛かった俺のお話。
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モブ「おーいいふー?」
青「…」
モブ「なー今日俺掃除当番なんだけどさ、」
モブ「ダルいから変わってくんね?笑」
青「、、」
モブ「…断らないってことはいいってことだよな?」
モブ「それでお前がやらなくて俺が怒られたらお前のせいにするかんな、」
青「…、」
モブ「お前、…そいつマジで動かないから何言っても答えねぇんだよ、笑」
モブ「へぇ〜、そうなんだ」
モブ「…死〇よ、お前、笑」
青「…」
モブ「ほら、こいつ何言ってもいいじゃん笑」
ガシッ!!
強く頭を鷲掴みにされる。
モブ「もうお前学校来る必要ねぇだろ笑」
耳元でそう言われる。
モブ「おい、聞こえない奴にそれ言っても意味ねーから笑」
モブ「あーそっか笑」
違う。
違う。
聞こえてない訳じゃない。
聞こえてる、
聞こえてるんだ、
ただ、
それに対して、応答できないだけで、
体が動かないだけで、
話はずっと耳に入ってる。
膝の上でぎゅっと拳を握る。
悔しい。
悲しい。
不甲斐ない。
抵抗したいのに、動かなくて、
声を出したいのに、話せなくて、
こんな自分が、嫌い。
青「はぁ…、」
青「、…なんでやろ、笑」
青「家やったら…、話せるし、…動けるのに、」
ベットに身を任せる。
額に右手の甲を当てる。
青「あー、…」
今までされてきたことが走馬灯のように蘇る。
青「…はぁ〜…、笑」
視界が滲む。
青「…嫌やなぁ、…笑」
青「もう、俺なんて、」
青「生まれてこなきゃよかったんだよ、…」
部屋の外から母が俺を呼ぶ声が聞こえる。
ただ、今は反応する気がなく、
俺は静かに目を閉じた。
_____________________
先生「よし、じゃあ席つけー」
ガラガラと椅子を引く音が響く。
先生「今日は、このクラスに転校生が来る」
教室がざわめき出す。
モブ「えーそんないきなり?」
モブ「男かな、女かな、?」
モブ「イケメンがいい〜」
先生「んじゃ、入ってきていいぞ、」
ガラガラッ…
黒「…失礼しますっ」
さっきまでとは裏腹に、教室が静まり返る。
黒「えー、賽子町から引っ越してきました、悠佑です、」
黒「…あーっと、よくあにきって呼ばれます、」
黒「よろしくお願いしますっ!」
彼が頭を下げると、
黒と黄色の艶やかな髪が揺れる。
それと整った顔立ちに、思わず目を奪われる。
先生「よし、みんな仲良くしてやってな」
先生「じゃー…悠佑くんはあそこの席ね」
黒「はい、」
そう先生が指差した席は、
俺の隣の席だった。
彼が頭を掻きながら隣の席へ歩いてくる。
黒「、よいしょ…、」
黒「、よろしくっ」
青「…」
あ、やばい。
どうしよう。
絶対俺に話しかけてるよな、
でも、声が出ない、
体も動かない、
彼の方も向けない、目も合わせられない、
どうしよう、話したいのに、
黒「、…俺悠佑ー」
黒「君はー…えっと、」
黒「いふ、くん?」
きっと、机の横の荷物から名前を見つけたんだろう、
黒「よろしくな!」
隣から元気のいい声が聞こえてくる。
だけど、
青「…」
俺はそれに答えられない。
彼と目を合わせて、楽しく話したいのに、
なんで俺は、前を向いたまま黙ってることしか出来ないんだろう。
黒「…、」
キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン…
休み時間を知らせるチャイムが鳴る。
皆が一斉に椅子から立ち上がる。
そんな中、俺はただ座ってるだけ、
毎日そうだ。
だけど、今日は少し違った。
黒「なぁっ、」
いきなり、俺の目の前に悠佑君が立っていた。
そして、俺の机に両腕を置き、上目遣いの様な格好をして、
黒「俺、もっといふくんと話したいんやけど」
え、?
俺と、話したい?
俺は話せないのに?
黒「あんな?俺賽子町ってとこから引っ越してきてんけどさ〜…」
彼が俺に向かって自分語りをする。
こんなこと初めてだ。
俺のこと、こんな風に扱ってくれるのは、
きっと彼だけだ。
黒「____でさー、…めっちゃおもろくない?笑」
「確かに」って言いたい、
答えたい、話したい、
だけど声が出ない、
だけど、彼は話を止めなかった、
ただ、それを嫌だとは思わなかった。
反応が返ってこないのに話すのは、きっと凄く嫌な事だと思うのに、
彼はどことなく楽しそうに話していた。
だからこそ、変に罪悪感が芽生えてしまう、
黒「…てかさ、俺いふくんにあだ名付けたいんよなー」
黒「”まろ”とかどう?」
黒「かわいいよな、」
黒「まろは俺の事あにきって呼んでくれて構わんからな?」
呼べやしないのに、
その名前を、
黒「なぁなぁ、あとさ____」
モブ「笑笑、転校生くーん?」
モブ「その置物に話しかけてんの?笑」
モブ「うけるー笑」
青「…」
あぁ、やっぱり、
俺のせいで、あにきだって、
黒「…ん、何のことや?」
黒「置物…って、俺が話してんのはまろやけど、?」
モブ「、え、笑…」
モブ「だからその…まろ、?が置物だって…、」
黒「まろが…置物、?笑」
黒「おかしなこと言うんやなぁー笑」
黒「まろはまろやろ、」
モブ「…、あーそう、」
そう言って、彼らは俺の席の近くから離れていった。
黒「…、まろ、」
黒「大丈夫か…、?」
あにきは眉を困らせながら、心配そうに俺を見つめた。
黒「もしかしてさ、いつもあいつらになんか言われてる?」
青「……」
黒「、大丈夫や、俺が守ったるからな…、?」
あにきの両手で俺の片手をぎゅっと握られる。
黒「…ふはっ…、」
黒「_____…」
あにきが最後に何かを呟いた。
ただ、それを意識して聞くことよりも、
俺の心には温もりが残った。
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黒「おはよ、まろっ」
青「、、」
あれから数日、
俺とあにきはほとんど毎日一緒にいるようになった。
というより、あにきが俺の隣にいてくれる。
移動する時、普段は先生が俺をサポートしてくれていたのに、
あにきがサポートしてくれるようになった。
あにきは凄く優しいし、凄くかっこいいし、
多分、俺といるより、他の人と話してたほうが楽しいはずなのに、
黒「なぁまろっ、昨日な、めっちゃおもろいことあってん、」
いつも楽しそうに、嬉しそうに、俺に話してくれる。
そんな彼の姿が、俺は大好きだった。
だけど、その気持ちを表に出すことができなくて____
黒「…まろ、どした、?」
黒「なんか今日暗くない?」
え、嘘、
俺、そんなに顔に出てた?
いや、出してる訳ない、だって…
黒「俺、まろのこと何でも分かっちゃうんよな、っ」
そう言ってあにきは俺の肩に顎を乗せる。
そして、
ギュッ…
肉付きの良い体で後ろから抱きしめられる。
青「…///」
黒「…あれっ、まろ、?」
黒「耳赤くなってる、?」
黒「あー可愛いっ…、」
抱き締められる力が強くなる。
その行動に、何故か気恥ずかしくなり、
青「…もう、なにっ!?///」
黒「…、へ、」
青「え、」
嘘、でしょ、
黒「まろ、…?」
声、出た、
黒「…まろ、まろ、?」
黒「…まろ、」
青「、あに、き、…」
黒「…ははっ、」
黒「やっと声聞けた、」
青「…あにき、まろ、喋れた、」
黒「そうやな、」
青「まろっ、…学校で、…喋れた、動けた、」
黒「うん、そやな、」
黒「よく頑張ったな、まろ、?」
あにきに優しく頭を撫でられる。
青「…うっ、…ぁ、…」
今までの苦悩と、あにきの手の温もりが合わさって、
思わず涙がこぼれ出てくる。
青「…っ、ぁ、ゔぅ、…」
黒「、、おつかれ、大変だったよな」
優しい言葉をかけられると、益々気持ちが溢れ出る。
青「…、あり、がと、あにき、…」
黒「?俺は何もしてへんよ?、笑」
青「…え、っ、…ぁ、」
黒「なぁ、まろ、」
黒「少し、俺の話も聞いてくれへんか?」
頬杖を付きながら、彼はそう言った。
『悠佑君ってさ、話長くてウザくない?笑』
『わかる、なんかずっと喋ってるよね』
『正直めっちゃうるさいよね笑』
俺は昔から、話すのがだいすきだった。
人に何か話して、それを聞いてもらうだけで心が満たされた。
ただ、それは周りにとっては鬱陶しかったらしく、
何時しか俺は、人と距離を置かれるようになった。
だから、話さなければ人に近づいてもらえる、
そう思って俺は静かに生きることにした。
いつしか俺は、人と話すのが怖くなっていた。
本当の自分を隠して、辛くなるのは自分自身だった。
黒「…、そんな時、俺はまろに出会った、」
黒「まろが、意識してるかは分からへんけど…笑」
黒「いつも俺の話を聞くまろの顔は、」
黒「本当に優しくて、温かくて、愛おしかった。」
青「…、え、」
黒「だから俺は、まろの変化にすぐ気づけたし、」
黒「まろに話をするのが楽しかった、」
黒「…ありがとな、まろ、」
青「…ち、ちがうよ、…俺…、」
青「俺が、あにきに、感謝しなきゃ、…」
青「助けてもらったのは、まろの方、…」
青「…ありがとう、あにきっ、…」
黒「、…ははっ、」
黒「なぁまろ、」
黒「好きや、俺、まろのこと、」
黒「今だから、伝えられる、」
青「…、あ、ぇ、?」
青「…ど、ど、ゆこと、?」
黒「あーなんもない!!笑」
黒「、まぁ、…」
黒「これからもずっと一緒にいよな、」
青「…へへっ、あにき、」
青「すき、」
これは正反対な彼らの、
世界一幸せなお話。
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どうでしたかね…!
何か捻りたかったんですけど、アイデアが浮かばなくて普通過ぎるお話になってしまいました…ごめんなさい許してください。
リクエストありがとうございました!
コメント
21件
めっちゃ遅コメしつれーします❕もう泣きすぎました。天才ですね?神作ありがと~ございます👍👍
やっべ目から水が、、 (フォローさせていただきます)
初コメ失礼します! 遅くてすみません💦 めっさ最高でした✨ 天才の方ですよね? あッッッッりがとうございまぁぁぁぁす(( フォロー失礼します!