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📖 番外編:「インタビューの裏側」
都内のスタジオ。
プロサッカー選手として注目を集める冴の前には、カメラとマイク。
インタビューは順調に進んでいたが――
少しだけ、空気が変わる。
女性インタビュアー: 「 では最後に、少しプライベートな質問をしてもいいですか?」
冴: 「……内容による」
女性インタビュアー: 「冴選手の“タイプ”ってどんな人ですか?」
一瞬の間。
冴は表情を変えず、淡々と答える。
冴: 「……俺妻いるから」
女性インタビュアー: 「えっ、そうなんですね!でも、その上でタイプを教えてください」
冴: 「……俺の妻」
女性インタビュアー: 「じゃあ、その妻さんってどんな見た目ですか?」
冴は少しだけ視線を逸らして、短く答える。
冴: 「……俺の妻みたいな顔」
女性インタビュアー: 「ふふっ、じゃあ私のことは10点満点で言うと何点ですか?」
少しだけ間が空く。
冴: 「……そういうの、やらない」
女性インタビュアー: 「え〜、全く評価できないですか?」
冴: 「……できない」
即答だった。
女性インタビュアー: 「じゃあ妻さんは何点なんですか?」
今度は、ほんの一瞬だけ考える。
そして――
冴: 「……基準、壊れるな」
女性インタビュアー: 「え?」
冴: 「綺麗すぎて、点数つける意味ない」
スタジオが一瞬静まり返る。
スタッフの誰かが小さく「おぉ…」と漏らした。
冴はそれ以上何も言わず、ただ前を見たまま。
でも――
その耳が、ほんの少しだけ赤くなっていた。
チャンチャン!
コメント
2件
お疲れ様でした!このお話めちゃめちゃ好きで、印象残りました!これからも応援してます!