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ダンディー・ダーリン「年上の彼と、甘い恋を夢見て」

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「ダンディー・ダーリン「年上の彼と、甘い恋を夢見て」」のメインビジュアル

ダンディー・ダーリン「年上の彼と、甘い恋を夢見て」

33 - スーツが似合う年上の彼に、ときめいて惑わされて -13-

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2024年07月23日

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数々の店舗を時間の許す限り回ったけれど、あの女性スタッフさんが話していたように、どこへ行っても蓮水CEOの来店は喜ばれた。


「今日は、疲れただろう」


帰りの車の中で、そう気遣いの言葉がかけられて、


「いえ、まったく」と、答えた。


「大人気なのを見せていただいて、感服しちゃいましたし」


「そんなに人気だっただろうか? 私が?」


助手席で腕を組んで考え込む仕草に、(そういうおごらないところが、人気なんですって)と、密かに思った──。



──家でひとりテレビを見ていると、紳士服HASUMIのCMが流れてきた。


新たなカラーが発売されたことを知らせる映像に、こないだの新作発表会で目にしたビジュアルが重なる。


「あっ、あの時のスーツ…」


蓮水さんが着ていたスーツをモデルの方がスタイリッシュに着こなして、画面に映し出される。


(モデルさんもすごくカッコいいけど、でもやっぱりあの人の魅力には敵わないよね)


ステージ上から送られたウィンクがにわかに思い出されると、また顔が熱っぽく火照ってくるのを感じた。


「ダメだな……。私ったら、ますます惹かれちゃいそうで……」



独り暮らしの部屋でぽつりと呟くと、(あの人は、こんな風に全国的にCMが流れるような有名メーカーの責任者で、しかもあんなに人望も厚くて。なのに自分は、どこにでもいるような一般人でしかないんだもの)と、大きな溝が目の前に横たわるのを感じた……。

ダンディー・ダーリン「年上の彼と、甘い恋を夢見て」

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