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シクフォニ・ハウスから少し離れた、大きな水族館。
今日はらんとこさめの二人が待ちに待ったデートの日だ。
「らんくん、見て見て! さめさんたちが泳ぐのすっごく早いよ!」
水色の私服に身を包んだこさめが、巨大な水槽の前でガラスにピタッと張り付いて目を輝かせている。
その「あざとかわいさ」に、隣に立つらんの心臓はさっきからバックバクだった。
「う、うん! さめさんも可愛いけど……今日もこさめの方が100万倍可愛いよ……!」
「もー、らんくんはすぐそうやって大げさに言うんだからー」
こさめはぷくーっと頬を膨らませてみせるが、その耳の先がほんのりピンク色に染まっている。
館内は少し混雑していて、すれ違う人たちが「あの可愛い子、誰だろう」とこさめをチラチラと見ていることに、らんはすぐに気がついた。
(だめだ、こさめが可愛すぎてみんな見てる……!)
らんはすっとこさめの隣に一歩歩み寄ると、彼女の小さな手を優しく、だけど男らしくきゅっと握りしめた。
「わ、らんくん?」
「あ、ごめんね。……人が多いからはぐれないように、ね?」
「ふふ、うん! ありがと、らんくん」
こさめは嬉しそうに微笑むと、握られた手にさらにぎゅっと力を込めて、らんの腕に体をぴったりと寄せた。
その心地よい体温と甘い香りに、らんは嬉しさと緊張で頭がどうにかなりそうだった。
次に二人がやってきたのは、館内でも特に人気のある、幻想的なクラゲの展示エリア。
青く薄暗い空間の中に、ライトアップされたクラゲたちがゆらゆらと浮かんでいる。
「綺麗だね、らんくん……なんだか別の世界にいるみたい」
青い光に照らされたこさめの横顔は、いつも元気な姿とは違って、どこか大人っぽく神秘的に見えた。
LANは思わず息を呑み、見惚れてしまう。
「……らんくん? こさめの顔になにかついてる?」
「あ、いや……綺麗すぎて、つい」
「えっ……」
直球すぎるLANの言葉に、こさめは今度こそ完全に照れてしまい、持っていたさめのぬいぐるみを顔の前に突き出して隠れた。
「もう……らんくんってば、付き合って長いのに、いっつもそういう恥ずかしいことサラッと言うんだから……」
「だって本当のことだもん。俺、こさめと付き合えて、毎日世界一幸せ者だって思ってるよ」
らんが優しく微笑みながら、顔を隠しているこさめの頭をぽんぽんとなでる。
こさめはぬいぐるみから少しだけ目を覗かせると、上目遣いでらんを見つめた。
「こさめも……らんくんが彼氏で、すっごく幸せだよ? ……だから、これからもずっと、こさめのこと一番に可愛がってね?」
「当たり前だよ! 宇宙一、いや銀河一可愛がるから!!」
確信犯的なおねだりに、らんの「彼女愛」が大爆発し、人目を忘れて熱弁しそうになるのを、こさめは「クスクス、らんちゃん声が大きいー!」と楽しそうに制した。
夕方、デートの締めくくりに、二人は夕日が綺麗に見える屋外のテラス席でイルカショーを観た。
大きな水しぶきを上げてジャンプするイルカたちに、二人は声を合わせて歓声をあげる。
ショーが終わると、こさめはらんの肩にそっと頭を預けた。
「らんくん、今日はいっぱい歩いて疲れちゃったけど、すっごく楽しかったな」
「俺もだよ、こさめ。最高の思い出になった」
「帰ったらまたシェアハウスでみんなと一緒だけど、らんくんの一番は、ずっとこさめだからね?」
ちょっとだけ独占欲を覗かせるこさめに、らんは愛おしさが限界を突破し、預けられた頭をそっと抱き寄せた。
「もちろん。俺の心臓は、最初から最後までこさめだけのものだよ」
夕暮れに染まる水族館の風の中で、二人はしっかりと手を繋いだまま、お互いの特別な幸せを噛み締めていた。
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コメント
1件
うわあ、2人のデート、すごく可愛かった…!🥺💕 水族館の風景が鮮やかに浮かんで、特にクラゲのエリアでこさめが照れてぬいぐるみで顔隠すところ、らんくんがド直球に「綺麗すぎて」って言っちゃうところ、どっちも尊すぎて胸がぎゅってなったよ…。 夕日の中のイルカショーで「一番はこさめ」ってちょっと独占欲見せるところも、関係が深まってる感じがしてすごく好き。 次の話も絶対読みたい…!🌙