TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

男は事が終わるとバスルームに行き軽くシャワーを使うと早々に着替える。

男のために男性用のボディソープやトニックシャンプーを用意しているがこの男がそれらを使うことはない。

単に面倒くさがりなのかと思っていたが、理由がわかった。


「おれさ、結婚するから今日でおしまいって事で」


あまりにもあっけらかんと言うから意味がよくわからなかった。


「結婚?誰が?」


「おれと彼女」


ナニソレ?聞いてない。

「彼女って?」


「三年付き合ってる彼女。流石にもう結婚しないとお互いの両親もうるさいからさ」


三年?私とはまだ一年だ。

「二股かけてたの」


「違う違う、流石に三年とかだとマンネリになってたから気分転換に、恵美ってエッチ上手いから楽しませて貰ってた」


「浮気相手だったってこと?」


「うーん、なんつうかセフレ?浮気っていうのとは違うかな。友達だ」


悔しい。

でもそれ以上にこの男を失いたくない。

「だったら、結婚してからも今まで通りでもいいんじゃない?」


「それはないっしょ。結婚前の遊びと結婚後の遊びじゃ全然モノが違うし、入籍前に楽しんだから後は彼女一筋。恵美も早くいい奴見つけろよ」


何で、そんなことを上から目線で言われないといけないわけ?

この男だけは大丈夫だと思っていたのに。



いつだってわたしは二番目以降だった。

うまくいってると思っているのはいつもわたしだけで、気づくと男たちは一番の女の所に行ってしまう。


独身の男はみんな。


だから、最初から二番だとわかっていれば後は一番になるようにすればいい。


それからは既婚者に声を掛けると、奥さんに物足りなさを感じている男が多いのか狙った男はたいていが一度は関係を持つがその後は続かなかった。

そんな時、部長に誘われて奥さんと別れたいと聞いた時、この人が運命だと思った。

三年ほど関係が続いたころ、奥さんに気付かれそうだから暫く間をおくと言われ数ヶ月経ったころ別れを切り出された。

奥さんとの離婚がうまくいかない

それならいつまででもまつと答えると月に一度くらい会ってもらえるようになった。


そんなとき、飲み会で賢也くんにあった。


ちょっと押すだけで簡単に落ちた。

毎週金曜日に会っているうちに彼が本当の運命だと思った。


不細工でつまらない奥さん

そう思っていた賢也くんの奥さんは清楚な美人だった。

堂々と目の前に現れたとき圧倒された。

挑発をしても軽くかわされ焦ってしまう。

だけど、賢也くんを失いたくなかった。


内容証明が届いたとき、奥さんは離婚をするつもりだしわたしが払うものさえ払えば賢也くんが自由に慣れると思った。

賢也くんも同じ考えだから慰謝料の200万円のうち半分を出してくれた。

部長に話すと残りの100万円を手切れ金として出してくれたからこれでもう二人には障害はないと思ったのに、賢也くんはわたしを裏切った。


部長に賢也くんとわたしのために動いてもらうように話をした。

「部長の奥さんがすべてを知る前に、賢也くんをうまく誘導して」


部長は賢也くんに離婚をしてわたしと結婚することで丸く収めると話をしたが、それがかえってすべてをうしなうことになってしまった。


部長は単身、離島に異動になり奥さんとは離婚になった。

社長令嬢だった奥さんと離婚したことにより会社にもいられなくなり、パートでなにかの仕事をしていると聞いた。

一度、連絡が来たがこの男も結局わたしを捨てたんだ。わたしが拾う必要はない。


わたしは今日も二番手から一番になれる人を探している。


公認ラヴァ〜それでも愛してる〜

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

3

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚