テラーノベル
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ピピピヒッピピピヒッ
佐野:仁人!!起きろぉ!!
吉田:…ぁあ
佐野:もう、返事だけはいっちょまえ!
その日から毎朝、勇斗に起こしてもらっている。本当にこれしかやらせてない。けど知らないうちに家事はやってる。勇斗いわく、捨てられたくないから。捨てられたら居場所ないし、らしい
佐野:…キスするよ
吉田:それはやだぁ
佐野:なんでこれ言うと起きるの!?なんか、ちょっと傷つくんだけど!
吉田:…好きじゃないやつとキスして何が楽しいん?
佐野:え?キスって挨拶みたいなもんじゃん
吉田:お前の価値観えぐ
佐野:違うよ!仁人恋愛したことないから分からないだけ!早く起きて!ご飯食べよ?
勇斗は毎日朝ごはんを作ってくれる。別に頼んだ訳じゃない。なんなら、お前は奴隷だか俺の指示だけ従えって言ったけど、仁人が心配とかなんとか… 最初は気持ち悪すぎて拒否したが、次第に少しずつ食べれるようになってきた
吉田:うん…なんか、美味い気がする
佐野:え!ほんとに!?
吉田:うん、多分。ありがとな
そして、くしゃくしゃと勇斗の頭を撫でる。犬みたいに嬉しそうにするから、奴隷だけど可愛いところもあんだなぁって思う
吉田:モグモグあのさ、外出しないの?
佐野:え、?出るなって言ってたじゃん。俺、奴隷だからちゃんと守るよ
吉田:いや、あの時はとりあえずそうしただけ。外出していいよ
佐野:え!まじ!散歩できる!
吉田:合鍵そこにあるから、じゃ
佐野:仁人、!
吉田:ん?
佐野:行ってらっしゃい
吉田:…行ってきます
そっかぁ、今の俺は、行ってきますを言える相手がいるんだ
愛を知るまであと20日
佐野:やっぱ外はえぐ気持ちいい
外出の許可が出た日から、俺は毎日散歩をするようになった。仁人にとって散歩は疲れるための労働らしく、いくら誘っても断られる。いつか一緒に散歩したいな
ふと、ショーウィンドウのガラスの反射で自分自身の姿を見ると、髪の毛が少しボサボサだった。直そうと思ったけど、
今日も「ありがとう」という言葉と共に俺の頭を撫でてくれたあの感覚が蘇る。雑なのに、どこか優しくて、愛おしそうに見てくるあの感覚
佐野:…仁人が撫でてくれた後だからなぁ。あまん触りたくないな
うん。ボサボサでも、逆にオシャレっぽくていっか!
?:…お兄さん!ちょっといい、って勇ちゃん?
佐野:えっ、とぉ、、誰だっけ
山中:俺だよ。小中一緒だったじゃん。山中柔太郎だよ
佐野:ええ!誰か分からなかった
柔太朗はたまにしか学校に行かなかった俺にも優しく接してくれた数少ない人
佐野:ええ、?こんなところで何してんの?
山中:スカウト笑、俺、○○事務所の社員なんだけど、良い感じの人いないか調査中。んで、めっちゃスタイルいいし雰囲気もいいから声かけたらまさかの
佐野:…俺でゴメンな笑
山中:いやいや、てかなんの仕事やってんの?
佐野:あー俺今ヒモなんだ
山中:へぇ、って、、え!!?ごめん、なんか
佐野:いやいや、小中もあんま学校行けてなかったじゃん笑、高校ももちろん行けなくてさ。そしたらこの歳でこれよ
山中:……
佐野:そんな深刻そうな顔しないでぇ
山中:勇ちゃん、モデル目指さない?
佐野:……は?
愛を知るまであと15日
♥100超え次第載せます
それでは!
595
#塩レモン
のんの
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コメント
1件
めっちゃ良かった…!朝の起こし合いから始まって、仁人が勇斗のご飯を「美味い気がする」って言うシーンでもう心臓ぎゅーってなったよ😭💕 雑だけど優しい頭撫でに、勇斗が髪を直したくなくなる気持ち、めっちゃ分かる…!「行ってらっしゃい」「行ってきます」の会話が二人の距離縮まっててエモすぎる。最後のモデルスカウト、どうなるんだろう…!続き気になる〜!!