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…誰かといるみたい。告白かな?あんな奴に告白するんだ…。
確かに皆に優しいし、顔もまぁまぁ良いけど…ああいう人程裏があるって聞くし…距離感バグってるし…
でも、やっぱり屋上からだから何も聞こえないな…いちいち聞くものでも無いか…
僕がよそ見をしていた間にカラスが弁当のおかずをかっさらって行ってしまった
「あ!ぼ、僕の!」
…最悪だ。しかも不吉…。
「…もういいや…教室戻ろっと…」
教室に戻って僕は窓際の端っこで本を読む
…皆がわちゃわちゃと騒いでる中で静かに…
…傍から見たら僕は陰気臭いんだろうな
「飯田くん、少し良いかな?」
あれ…クラスメイトの女子だ…
「な、何…?」
まさか告白をって…そんなわけないよね
「ユキヤくんから聞いたんだけど、君頭良いんだってね!ちょっと数学の数式書くの忘れちゃって…写させてくれない?」
「え、あ…うん、良いよ…」
あのっ…ユキヤくんめ!
「ありがと〜!すぐ返すね!」
そう言ってクラスメイトの女子が離れていく
ー放課後ー
ノートが返ってきた
でもこれ以上何もないから、帰ることにしよう
「…あ、そういえばもう少しで終わりそうな課題あるんだった…」
鞄の中からノートを取り出して、右手にペンを握る
皆がどんどん部活や帰っていく中、教室で課題をやる僕…
「おー!リクまだ居たんだなー」
授業終わりに、やべ漏れると嘆いてトイレに直行したであろうユキヤくんがトイレから帰ってきて僕に話しかける。手は洗ったのか?
「うわっ…びっくりしたユキヤくんか…」
急に大声を出さないでくれ…文字を書き間違えちゃったじゃないか…で、手は洗ったんか?
「リク何してんの?」
「え、えっと…もう少しで終わりそうな課題をやってて…」
見たら わかるだろ
手は??
「ちょうど良かった!見して?」
「ま、また…?」
あぁクソ、地雷踏んだ。自習とでも言っときゃ良かったよ。
「おねがーい」
そう言って手を合わせてくるユキヤくんに僕は眉をひそめた
「えぇ…?まぁ今日だけって言ったし…あ、明日は無いからね」
今回だけって言ってたら少しは変わってたかな。
「ありがトゥース!」
しっかり礼言えよ、喧しい言い方して…
「…う、うん。」
いつの間にか外暗くなってた…早く帰らないと…
そうして僕は静かに机の上を片付ける
「ちょちょっ!一緒帰ろうぜっ!な?」
「え、えぇ…?僕と…?他の人は居ないの…?」
「皆部活でさ〜、な?お願いだよ〜」
「わ、わかったよ…。」
正直面倒だ…皆が居ない暗い時間帯に帰りたかったのにな…
「サンキュー!そんじゃ、行こうぜ」
コメント
1件
わあ、第2話読ませていただきました!リクくんの心の声が細かくて、つい笑っちゃうところもありつつ、「手は洗ったのか?」の繰り返しに彼のツッコミ体質が滲んでて好きです。ユキヤくんの図々しさと軽さに振り回されるリクくん、でも最後は一緒に帰ることになる流れが自然で、この二人の距離感が今後どう変わっていくのか気になります。陰気だなんて自分で言っちゃうところ、ちょっと切なくなりました…。