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コメント
2件
あぁ、もう語彙力なくなるくらい好きです(泣)尊敬・・・
rbru/nmmn/
・ご本人様には一切関係ありません
・誤字脱字多いです
・直接的な描写はありませんが、18シーンの匂わせ描写があります。
・数日に分けて書いているので時々文の繋がりがない部分があります。
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行為を終え2人は後片付けを終えたあとベッドで肩を預け合いリラックスしていた。早い時間からおっぱじめたお陰で終わったのも真夜中ではなくまだ世の子供たちが一般的には寝静まるであろう時。
「ごめん、別れよ」と。星導はまるで鈍器で頭を殴られたかのような感覚に陥る刹那、小柳は口を開く。「いや、お前のこと好きなんだけどさ。」なんだよそれ、好きなのに別れる?慈悲なのか何なのか全くわからない。星導は、急いで理由を問いただそうとする。ソファーで2人で緩やかな時間を過ごしていたと言うのに、何もかもが崩れてどよんだ空気が星導の周りを渦巻く。
小柳は言葉足らずな事が多いけれど、こんなに酷いとは思わなかった。好きなのに別れる、その矛盾した行動の理由が一切伝わってこない。
『…なんで』
「…ぁー、それ言わないとだめ?」
この期に及んで逃げようと?星導は、小柳の白くゴツゴツした指とは反する細く華奢な手首を勢いよく掴む。話さないのに離すわけがないと。
『言わなかったら、お前殺してから俺死ぬ』
「心中w?まぁいいけどさ。」
ほら、すぐそうやってヘラヘラし出す。星導は小柳のことを渇望して離したくないのに、その力をいとも簡単に解かせるような緩やかな精神なのに、ブレない芯がある。別れるのに心中許すって。星導はもうお前見た目のまんま沼らせるようなクズだよねって良いたくもなるだろう。
「そのー、ぅーん……。なんつうか、最近妖魔の力暴走し始めてるんだよ。だからお前に被害行きそう。というか、もう行ってる気がする。最近不眠とか食欲不振とかあるよな?」
『……ないけど?』
別れたくないから嘘をつく。でも、その被害でも小柳のせいというならば愛おしく思えるくらいには、小柳ロウという存在を愛してる。なのに、そんな俺に被害が行く行かないの程度で悲しそうな顔をして。なら、俺と一緒に妖魔という存在から逃げればいいのに。力なんて使わずに、逃避行してしまえばもう、どうだってよくなるはず愛おしく愛らしいその小柳の笑顔を盗むものは、星導が全て無くしてやりたい。小柳が酷い目に合う時、星導は毎度慰めるように二人で逃げるようにした。
最近、小柳だって食欲不振の気があった。それを、星導の前では隠していた。不眠だってそうだ。毎晩のようにセックスをして疲れ果て、全ての後処理が終えたあとやっと星導が寝ようと、小柳はくまが消えないまま。甘い匂いを香らせる小柳の髪を、小柳自身はいつものように快感がにじんだ涙ではなく、もうどうすることもできなくなったが故の涙で濡らしてしまうほどには。
助けての一言くらい言ってくれれば、いつだって笑顔でその辛さから連れ去ってあげるのに。
『……おれそういう小柳くんのところも含めて大好きだけど、そういう所は大嫌いだよ』
「矛盾してね?俺の事嫌い?」
『…好きだけどさぁ』
「ん、知ってる」
『そんな態度しておいて別れるなんておかしいぞ、思わせぶりじゃん』
「じゃあもっと思わせぶりしようか?俺も大好きだし。」
『……くっそ、お前こういう時だけ素直になりやがって』
「ははっw、大丈夫?顔真っ赤。w」
『誰のせいだとぉ……』
「誰のせいなん?」
『…小柳くんだよ、ばか、本当にバカ』
「はははっ、ごめんって。んな怒んなよw」
「……例、って言ったらあれだけど。俺が怪我したらお前悲しむやん」
『うん』
「俺も、お前が傷ついたな悲しぃーの。だから、別れよ」
『ねぇ、ごめん。こんな大事な話してる時に変なこと言っていい?』
「殴るかもしんねぇけどいいよ」
『…..不眠は小柳くんとヤったら消える。だから、別れてもお前とセックスしない限り、俺眠れない。』
「でも、俺とセックスしたら余計不眠酷くなるやん」
『そう。本末転倒だから、別れても意味ないんだよね。だから別れない。』
『というか急に別れるなんて対処法はやめようよ。相談してくれたら俺も一緒に考える』
「…お前に迷惑かけるのは嫌い」
『なんでだよ。大好きな恋人じゃん。頼ってよ。頼ってくれるのだって嬉しいよ』
「…でも、お前は今辛いじゃん…」
『なぁにそんなに内気になってんの。小柳くんと別れた方が俺辛いんだけど』
『俺のためを思うなら別れないで』
そういうと顔を俯かせてしまう小柳。星導はそんな小柳の手首を掴んで正面に座る。ポタリ、ぽとりと雫が落ちる刹那、小柳のゴツゴツとした手の甲にキスを落とす。腕に落ちた綺麗な雫も舐めて、これでもかと溢れ出てくる愛情を表す。
『泣いてんじゃん。俺のせい?』
「…ちがう」
『でも、ごめんね。俺がわがまま言うからこんなんになっちゃうんだけど。俺と別れたいのが本心なら受け入れるよ』
「……別れたくない」
『……そ。なら、別れる必要ないじゃん。辛いのも、小柳くんのものなら全部嬉しい。』
『全部、大好きなの。妖魔の力が暴走する、んだっけ。なら、治そう。病院行きたくないなら少しづつみんなと治そう。だって、9人も居るんだよ。俺も含めるなら10人もいる。暴走も少しづつ治せる。』
『……ちなみに、さ、小柳くんも当本人なんだから被害酷いでしょ。対処法は見つからないまんま?』
「薬飲めば、少しはおさまる」
「1番いいのは精神的に全てが満たされた時だったとおもう」
『そうなんだ。なら、俺が全部小柳くんの欲求叶えさせてよ。俺に治せないことなら他の人とかに頼むしかないけどね。』
「……大丈夫、お前でいい」
『…それは、俺だけで小柳くんを満たせれるってことでいいのでしょうか……』
「……ふ、それは内緒。というか、そんな欲無いから。」
『ずぅる、ひどいな』
『ほら、別れるの取り消した日記念。ペアリングでもしちゃう?』
「それはやめとく。」
『えー。てかさぁ、俺小柳くんと別れるとか言われてすごい悲しかったんだけどぉー。』
「……それはごめんって」
『すーっごぉーい悲しかったな。怖かったなぁー?』
そう言って少し悲しげな顔をして小柳に上目遣いをする星導。しまった、こうされてはもう星導の言うことに逆らえない。小柳は星導のこと可愛らしい顔にめっぽう弱いのだから。
「だから、ごめ……っん、むッ?」
小柳が愛しさ満点、けれど普段の顰めっ面のまま口を開くと、星導の顔が近づいてくる。小柳の唇に柔らかいものが触れたと思えば、水気を纏った星導の温い舌が、小柳の開いた唇の間に乱入を試みる。不意にキスをされた状態ではカードも弱くあっけなく突破されてしまった。
「ッぅ、んむ、……っ、ぅ、ん、む、っ、」
上目遣いで優しい紳士のようにキスしていたのが嘘のように星導が攻めるよう小柳の上に座って頭の位置ごと変えられる。星導の頭が上になると小柳の奥の奥まで口はまさぐられて、口の隙間から溢れ出る嬌声と息は止まらぬまま。すでに星導の目には、情欲と理性が入り交じった愛が煮詰められている。
「………っ、は、なに、またヤんの?」
『俺悲しくなっちゃった。慰めてくんない?』
うぐっ、と言いたげな表情を浮かべる小柳には、おそらく罪悪感があったのだろう。自分の感情に振り回してしまった、という大きな大きな罪悪感が。今の時間もまだいつもに比べたら早い方。問題は体力。いや、別に体力がない訳では無いけど。頭の中で緻密な言い訳が広げられるが結局答えはひとつ。
「……今日だけだからな」
『やったぁー!』
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デジャヴ。事後を彷彿とさせる数多の歯型とキスマーク、そして小柳から漂ってくる甘いシャンプーとヘアオイルの匂い。
何度も剛直で体を揺さぶられた小柳はあたかも被害者ヅラ。いやまぁこの身体の激痛の面で言うのであれば被害者なのだけれど、星導から言わせれば同意は得ているから問題なし。抱き寄せてだのキスしてだの甘い言葉で誘惑を重ねた小柳にだって罪状は必要だろう。
『……ねぇ、もう別れなんて言わない?』
「言わない、ごめん」
『そ、ならいいよ。大好き。』
ちゅ、っと耳にキスを落とす音が響けば小柳の目もうとうと、と瞬きが徐々にゆっくりになってゆく。後ろから抱き付けられた星導の腕にキスを落としてラメをつぶり後ろにいる星導にもたれかかる。
「……ん、だい、すき」
『眠いね。ゆっくり寝てていいよ。』
不眠が解消されているのはもちろん疲れからでもあると思うが、恐らく小柳の欲求が全て満たされた、という解釈で良いのだろう。
「……ん、星導。すき、すき」
『俺もだよ。ゆっくり寝ていいよ』
「ん、キス……、」
『……ん、はい。おやすみ』
甘く小さな優しい声で2人は微睡みにつく。小柳の歯型ででこぼこの首を撫でたあと、自分の指の歯型も眺めてみた。この愛しさは、きっと別れていても消えることのない深い愛しさなのだろう。愛すること、相手を思って行動することは同義であり、それをいかに活用するか。小柳のことを慈しんで愛して、時には怒る。それは全て小柳が小柳自信を愛して自身を守ろうとしてほしいという願い。彼が自分を愛せるようになるというのなら星導は別れたって構わない。
しかしその時小柳の愛は、膨大に膨れ上がって星導を離す気なんぞ消え失せているのだろう。
「ん、ほしるべ。だいすき」
こめかみにキスを落として、小柳はベッドに再度倒れ込んだ。
『……反則じゃんかぁ!……』
小柳が小柳自身をまだ愛しきれていなくとも、もう2人の繋がりは強固で手錠よりも、岩石よりも、何よりも固いものなのかもしれない。